暗号資産

2025.11.28 09:00

「ついに来た」ブラックロックIBITオプションの取引上限緩和がビットコイン価格を後押し

Shutterstock.com

Shutterstock.com

約8万ドル(約1200万円。1ドル=156円換算)まで急落していたビットコイン価格は、突然上昇に転じ、9万ドル(約1400万円)を突破した。10月に12万6000ドル(約2000万円)という史上最高値をつけて以降、大きく乱高下している。

そんな中、ナスダックISEは、ブラックロックが運用するiShares Bitcoin Trust ETF(IBIT)に連動するオプションの取引能力を4倍に拡大する申請を提出した。

「ついにIBITオプションが本来受けるべき扱いを得ることになる」と、プロキャップBTCの最高投資責任者を務めるジェフ・パークはXに投稿した。「機関投資家の取引量がやってくる」。

ナスダックISEは、運用総額が700億ドル(約10.9兆円)を誇るIBITのオプション取引について、投資家需要の高まりを背景に、現在の1日当たり25万件の取引上限を100万件に拡大する提案を行っている。

9月、IBITオプションの取引量は暗号資産デリバティブ取引所のDeribit(デリビット)のそれを上回り、ビットコインオプションとしては最大を記録した。その未決済ポジションは380億ドル(約5.9兆円)近くに達している。

もしこれが承認されれば、IBITは、アップル、エヌビディア、SPDR S&P500 ETFといった主要株式やETFと同等のティアに押し上げられることになる。

「ナスダックISEは、今回提案されたIBITオプションのポジション上限および行使上限は、iShares MSCI Emerging Markets、iShares China Large-Cap ETF、iShares MSCI EAFE ETFなどのオプション取引における上限と整合していると述べた」と提出書類には記されている。

著述家でインフルエンサーのアダム・リヴィングストンはこの動きを「巨大だ」と表現し、「ビットコインは米国の金融インフラに組み込まれたマクロ資産になった」と付け加えた。

この進展は、JPモルガンがIBITを原資産とするレバレッジ商品を申請した直後に起きた。この商品は、投資家がビットコインの将来価格に賭けることを可能にするもので、これによりウォール街大手各社による類似のデリバティブ商品の増加が予測されている。

「より多くの構造化商品がIBITを原資産として採用することは十分にあり得る。ビットコインに対する機関投資家の関与が深まっていることを考えれば、自然な結果だ」と、ハッシュキー・グループの上級研究者であるティム・サンはブルームバーグに語った。

次ページ > 史上最速で成長するETFのひとつ

翻訳=江津拓哉

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事