米国時間11月26日、デル・テクノロジーズの株価は他のテック株とともに急伸した。第3四半期の売上高が市場予想を1億2000万ドル(約188億円)下回ったものの、EPS(1株あたりの純利益)が予想を上回り、AI関連販売の見通しも強かったためだ。
デルの株価はこの日5.8%高となり、直近12日間の最高値をつけた。
同社が発表した第3四半期の売上高は270億1000万ドル(約4兆2227億円)で、ロンドン証券取引所グループ(LSEG)がまとめたコンセンサス予想の271億3000万ドル(約4兆2415億円)を下回った。一方、EPSは2.59ドルで、同じくLSEGの予想である2.47ドルを大きく上回った。
デルは第4四半期の売上高見通しを約315億ドル(約4兆9300億円)と見込んでおり、このうちAIサーバーの売上高は94億ドル(約1兆4700億円)を占める見通しだ。
この日、デルと同じく好調だったテック銘柄として、オラクル(4%高)、AMD(3.9%高)、マイクロソフト(2.1%高)、エヌビディア(1.4%高)などがある。
26日は主要株価指数も堅調で、S&P500種株価指数、ナスダック総合指数、ダウ平均株価はすべて0.67%以上上昇した。
また、メディケアが高齢者向けCBD(カンナビジオール)治療をカバーする可能性があるとブルームバーグが報じたことを受け、その関連銘柄も指数とともに急伸した。上昇した銘柄には、ティルレイ・ブランズ(4.7%高)、イノベイティブ・インダストリアル・プロパティーズ(1%高)、キュラリーフ・ホールディングス(5%高)などがある。ブルームバーグによれば、この計画の初期案では、腫瘍治療や緩和ケアを受ける高齢者を対象とするとされている。
デルの株価は10月に過去最高値を記録した後、この1カ月で約16%下落している。同社は年間売上高成長率の長期見通しを従来の3〜4%から7〜9%へ引き上げ、EPSの年間成長率も従来目標の8%から15%に引き上げた。この見通し引き上げは、AIの稼働や開発に必要となるデータセンター関連製品の需要増加を踏まえたものだ。



