2. 標高4877mで撮影された夕焼け(ペルーのシウラ・グランデ山とイェルパハ山)
ペルーのアンデス山脈の一部であるワイワッシュ山群(コルディジェラ・ウアイウアス)では、美しさと過酷さが交わっている。標高2万フィート(約6096m)を超える峰々は鋭くとがり、氷河湖はターコイズブルーに輝く。
熱帯アンデスに属するこの一帯は、生態学の観点から見ると生物多様性のホットスポットだ。実際、地球上で指折りの生物学的豊かさを誇る山岳地域となっている。
空気が薄く、極寒の気温だが、このあたりにはセリ科のヤレータ(学名:Azorella compacta)や、クッション状の苔といった特異な植物が生育している。彼らは、大量に群生して目の詰まったマット状になり、凍てつく風に負けずに水分を保持する。
アンデス山脈の高地草原群系であるパラモ帯(湿潤生態系)とプーナ帯(乾燥した草原)には、雪線より標高の低い場所では目にしないであろう動物たちが生息している。例えば、アルパカの近縁種であるビクーニャや、クルペオギツネ、驚くほど多様な鳥類などだ。
こうした生態系は、強烈な紫外線と急激な温度変化に適応する力が備わっており、強靭だ。この一帯の植生は、凍えるほど寒い夜であれ、灼熱の午後であれ、銀白色の葉をロゼット状(茎を伸ばさず、葉を根元から密集させて放射状に広げた形)に茂らせ、太陽光を反射したり熱を保持したりしている。


