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2025.12.01 09:05

リカバリーウェア市場を牽引するBAKUNEとワークマン、購入の決め手は?

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近年、単なる部屋着やパジャマではなく、着用することで疲労回復や睡眠の質の向上を促すリカバリーウェアが注目を集めている。これは、微細なセラミック粒子などの鉱物を練り込んだ特殊な繊維により、体から放出される熱を遠赤外線として体に再放射し、血行を促進したり、自律神経を整えたりすることで、文字通り心身のリカバリーをサポートする機能性アパレルである。この市場の広がりとともに、多様なブランドが参入しているが、ディーエムソリューションズが運用するメディアCollect.での動向調査により利用ブランドの勢力図が鮮明になった。

最も利用されているのは「BAKUNE」で25%、続いて「ワークマン」が23%となり、この2ブランドだけで全体の約半数を占める結果となった。この結果は、市場がBAKUNEが牽引する高機能専門ブランドと、ワークマンが提供するコストパフォーマンスに優れた日常使いしやすいブランドという、対照的な二極によって構成されていることになる。

また、リカバリーウェアの入手方法は「自身で購入した」が82%と大半を占めており、多くの消費者が疲労回復や健康維持といった目的意識を持って、自らの意思で「投資」をしていることがわかる。

購入者が妥当だと考える価格帯を見ると、「5000円前後」(34%)と「1万円前後」(33%)がほぼ拮抗し、この価格帯で全体の約7割を占めている。これは、リカバリーウェアが一般的な衣料品よりも高価であることを理解しつつも、効果が期待できる機能性商品としては、この価格帯を一つの許容範囲としていることがうかがえる。

一方で、回答者の21%が「価格は気にしない」と答えており、一定層には価格よりも機能性やブランドへの信頼性を重視し、効果が実感できるのであれば高額な出費も厭わないという意識の表れだ。

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文=飯島範久

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