映画

2025.11.25 17:30

映画『ウィキッド』続編が北米で公開、オープニング興収は約235億円で前作上回る

Loredana Sangiuliano/Anadolu via Getty Images

Loredana Sangiuliano/Anadolu via Getty Images

ハリウッド業界紙の早期推計によれば、先日北米で公開された映画『ウィキッド 永遠の約束』がオープニング初週を席巻し、その興行収入は推計1億5000万ドル(約235億円)に達した。これにより、同作は2025年で2番目に大きいオープニング興行収入をあげた作品となった。

2024年に公開された映画『ウィキッド ふたりの魔女』の続編である本作では、ハリウッドの重鎮ジョン・チュウが再び監督を務めた。ブロードウェイの人気ミュージカルを原作とした本作は、グリンダ役のアリアナ・グランデ、エルファバ役のシンシア・エリヴォが前作に引き続き出演している。

『ウィキッド 永遠の約束』は前作のオープニング興行収入記録である約1億1250万ドル(約176億円)を上回った。同作は海外興行でも成功(7600万ドル)し、その記録を含めた興行収入は2億2600万ドル(約354億円)に到達した。

しかし、この数字をもってしても、2025年の首位に立つ『マインクラフト/ザ・ムービー』から首位の座を奪うことはできなかった。同作は巨大な人気を誇るビデオゲームの実写化であり、4月の公開時には米国で1億6200万ドル(約254億円)以上を稼ぎ、その後の世界興行収入は最終的に9億5000万ドル(約1490億円)以上となった。

一方、『ウィキッド 永遠の約束』に対する批評家からの評価は、前作より低い。Metacriticの批評家スコアは、前作の73に対し、今作は58にとどまった。

しかし、同作品は観客の心には響いているようだ。上映後の調査に基づくCinemaScoreはA評価を獲得し、Rotten Tomatoesでも観客評価95%を得ている。

『ウィキッド 永遠の約束』は、年末に公開される複数の大型話題作の先陣を切る存在であり、低調だった今年の興行に待望のヒットをもたらす可能性がある。アナリストたちは、ジェームズ・キャメロンの『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』など、11月と12月に公開予定の作品群が、歴史的に不振だった10月の後に売り上げを押し上げると予想している。

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翻訳=江津拓哉

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