SNSは投資の広告であふれ、知らない人から勧誘の電話もかかってくる。あの手この手で投資話が持ちかけられるが、簡単に儲かるなんていうのは大抵が詐欺だ。こうした詐欺では高齢者が狙われるとよく言われてきた。マスコミも高齢者に向けて注意を呼びかけているが、インターネットを通じた投資詐欺の被害者は、じつは20代がもっとも多いことがわかった。
オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」は、全国の20〜70代の男女6000人を対象に投資詐欺に関する調査を行った。それによると、年代別に投資詐欺の被害に遭った割合では20代がもっとも多く9.1パーセントにのぼった。11人に1人が被害を受けたという、大変な数だ。60代以降は遭遇件数が多い割に被害は少ない。

しかも、2023年から2025年にかけて20代だけ、被害件数が急激に増えている。ここでも60代以降の遭遇件数は多いが、被害はほぼ一定の低レベルで推移している。

そこで気になるのが、詐欺の遭遇件数だ。60代以降の高齢者とほぼ同じ割合で20代が突出して多い。つまり、20代が詐欺師の標的にされているとも考えられる。なぜ、若者が狙われるのか。

詐欺師がどのような手段で被害者にアクセスしているかを見ると、20代はインターネット経由の詐欺に引っかかるケースが圧倒的に多かった。電話や対面といった従来方式では高齢者の遭遇率が高いが、若者はほとんど遭遇していない。

20代が遭遇した投資詐欺の内容は、インターネット広告を見て自分から問い合わせた、SNSで知り合った人に紹介された、そしてもっとも多いのがマッチングアプリで知り合った人に紹介されたというものだ。高齢者と異なり、若者たちはデジタルメディアに社会生活の重心を置く傾向がある。また、投資のハードルが近年ぐっと下がってきたことも影響しているかもしれない。詐欺師はそこをよくわかって、若者に狙いを定めているようだ。
若いうちは失敗をするもの。そこから分別が養われることもある。大怪我をしないよう気をつけてほしい。



