『SHOGUN 将軍』シーズン2ほか新作発表 ディズニープラスで高まる日本の存在感

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日本は「最も大きな成長機会をもつ国」

イベントを締めくくる形で、ディズニー経営幹部であるテレビスタジオ部門とローカルコンテンツ戦略を統括するエリック・シュライアー、APACのエグゼクティブ・バイスプレジデントであるキャロル・チョイが登壇。改めてAPAC地域発、そして日本発のオリジナルコンテンツがもつ重要性を確認しあった。

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シュライアーは「我々はマーベルやピクサー、スターウォーズ、FXやHuluなど多くのグローバルIPをもっているが、地域発のオリジナルコンテンツは、世界戦略の不可欠な要素である」と主張。

(左から)キャロル・チョイ、エリック・シュライアー
(左から)キャロル・チョイ、エリック・シュライアー

チョイも、ウォルト・ディズニー・ジャパン発のモバイルゲーム『ディズニー ツイステッドワンダーランド』がアニメーション化され世界150カ国以上で配信開始したことを成功例に挙げ、「ゲームやストリーミングにグッズ販売、テーマパークなどさまざまなタッチポイントを持つディズニーだからこそ実現できる比類なきエコシステムこそが、日本のIPをグローバル展開できる鍵と捉えている」と強調した。 

ディズニープラスは今年で日本ローンチから5年。APAC発オリジナル作品の制作を開始した2021年から155本以上を制作、配信してきた。会員数は150の国や地域で1億2780万人を超え(2025年8月時点)、日本での会員数は約394.8万人。世界シェアはAmazonプライム、Netflixに次いで3位。

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『SHOGUN』の成功を受け、前出のルーク・カンは「日本発の物語は世界中で深い共感を呼んでいる」とも語り、日本市場の重要性に改めて触れた。さらに「日本はアジア太平洋で最大の単一市場であり、最も大きな成長機会をもつ。コンテンツへの投資も進めており、今後数年間でその投資をさらに拡大していく」と述べ、今回のラインナップ発表がその長期戦略のなかに位置づけられていることが示された。

取材、文=松崎美和子

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