アップルの次期主要iPhoneソフトウェアである「iOS 26.2」の登場が近い。最新の報道により、リリース時期と内容がより明確になってきた。これまでにない変更、すなわちSiri以外の音声アシスタントを選べるという前例のない機能が含まれる可能性がある。
iOS 26.2のリリース日
例年、各iOSサイクルの「.2」版は12月中旬にリリースされる。筆者は以前、アップデートは米国時間12月15日(月)または米国時間12月16日(火)に配信されると見ていると述べた。
だが、MacRumorsの最新報道は、さらに早まる可能性を示唆している。「アップルは12月9日から12月16日の間にiOS 26.2をリリースすると私たちは予想している」と同サイトは述べた。待ちきれない人には朗報だ。
とはいえ、筆者は依然として自分が予想する日程を支持している。ベータ版のスケジュールで遅延が生じるなど、これを変える事態が起これば、その際は改めて報告する。
iOS 26.2:状況を一変させる新機能
ここ数時間で、ブルームバーグのマーク・ガーマンがiOS 26.2で導入される最も興味深い変更の1つに言及した。Siriを起動するiPhoneの側面ボタン(サイドボタン)が、日本のユーザーに限り、代わりにサードパーティの音声アシスタントを選べるようになるという。これは日本以外の地域にも広がるのだろうか。
「アップルはその方向に進んでいるようです」とガーマンは述べる。「最新のiOS 26.2ベータ版は、iPhoneのサイドボタンでサードパーティ製の音声アシスタントを起動できるようにする開発者向けフレームワークを導入しています。2017年のiPhone Xの発売以来、アップルがホームボタンからの移行を進める中で、Siriへのアクセスは右側面の縦長のボタンに割り当てられてきました。いま、規制当局からの圧力を受け、アップルは少なくとも日本において、そのボタンをサードパーティの音声アシスタントに開放しようとしています。」
日本での規制圧力が、他地域での変更を必ずしも意味するわけではないだろう。しかしガーマンは、欧州連合(EU)に対してもこうした柔軟性が提供されると見ている。「それはiOS 26.2では起きませんが、最終的にはそれらの地域にも変更が導入されると私は予想しています。米国の私たちにとっては、アクションボタンを使えばChatGPTやGeminiに素早くアクセスできます」とガーマンは付け加えた。
日本のユーザーは、代替マーケットプレイスアプリをインストールし、好みの検索エンジンを選ぶこともできるようになる。
iOS 26.2には、これ以外にも多くの要素が含まれる。まず、AirPods Live Translation(AirPodsの「ライブ翻訳」)がEUで初めて利用可能になる。この機能は9月に、米国や英国など一部の地域で数カ月前に提供が始まっていた。最新のAirPods Pro 3に加え、AirPods Pro 2やアクティブノイズキャンセリング搭載のAirPods 4でも利用でき、動作にはiPhoneが必要だ。EUでの提供が遅れたのは、デジタル市場法(Digital Markets Act/DMA)の影響があったためだ。
『リマインダー』アプリには、期限到来時にアラームを設定するオプションが追加される。リキッドグラスの外観も引き続き調整されており、メニューの新しいアニメーション、ロック画面用スライダー、さらに「色合い調整」オプションの挙動に関する追加が行われる。後者については、「透過度を下げる」オプションとは同時には機能しないという警告が表示される。リキッドグラスは『計測』アプリにも導入される。
AirDropには、連絡先に登録のない相手と共有するためのワンタイムコードを生成できる新機能が追加される。AirDropの受信設定を「すべての人」に切り替えたくない場合に有用だ。睡眠スコアは再調整される──これまで寛大すぎると感じる向きもあった。現行では100点満点中70〜89点が「高い(High)」に分類されるが、iOS 26.2では「高い」を得るために81〜95点が必要になる。
さらに、マイナーな曲の歌詞について友人と議論になった際、正しい歌詞を確認して決着をつけるために欠かせないApple Musicの歌詞表示機能が、ライブラリー内の曲についてはオフラインで利用可能になる。たとえば圏外の地下室でも、その賭けの決着をつけることができるわけだ。
これ以外にもまだある。リリースまでに、さらに別の新機能が登場する可能性が高い。



