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2025.11.25 14:00

アマゾンが米国政府向けAIインフラに約7.8兆円の投資を発表、今年のAI関連投資ランキングも

Kevin Carter/Getty Images

Kevin Carter/Getty Images

アマゾンは米国時間11月24日、米国政府向けのAIとスーパーコンピューティング能力を強化する目的で、最大500億ドル(約7.8兆円。1ドル=156円換算)を投資すると発表した。この取引は、今年のAI関連投資で4番目に大きい規模となり、ウォール街は今後数年間で世界的な投資が加速すると見込んでいる。

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UBSの予測によれば、世界全体の年間AI支出は年末までに3750億ドル(約58.5兆円)へ膨らみ、2030年までには年間3兆ドル(約468兆円)を突破するとされている。この推計には、AIインフラへの投資だけでなく、電力需要を賄うためのエネルギーや資源への投資額も含まれている。

AIに資金が流れ込むにつれ、投資家の間では、テクノロジー株が誇大な期待により割高になっており、近く崩壊するのではないかと懸念する声が高まっている。11月初めに発表されたバンク・オブ・アメリカの調査では、投資家の53パーセントがAI関連株がバブル状態にあると回答した。

AI関連投資額ランキング

1. 5000億ドル(約78兆円)

ドナルド・トランプ大統領は、OpenAI、ソフトバンク、オラクルが新会社「スターゲイト」を設立すると発表した。トランプはこれを「史上最大のAIインフラプロジェクト」と表現し、米国内のAIインフラ整備に今後数年間で最大5000億ドル(約78兆円)が投じられ、10万人の雇用が創出されると述べた。

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2. 3000億ドル(約46.8兆円)

ウォール・ストリート・ジャーナルは、OpenAIが今後5年間で3000億ドル(約46.8兆円)分のコンピューティング能力を購入する契約をオラクルと締結したと報じた。事情に詳しい関係者によれば、オラクルは約4.5ギガワット分の電力供給能力を提供する予定だという。

3. 1000億ドル(約15.6兆円)

OpenAIとエヌビディアはパートナーシップを発表し、これにはエヌビディアがOpenAIへ1000億ドル(約15.6兆円)を出資する計画が含まれている。OpenAIは、AIモデルを訓練するためのインフラとして、少なくとも10ギガワット分のエヌビディア製システムを使用するとした。

4. 500億ドル(約7.8兆円)

アマゾンは、米国政府機関向けのAIインフラとスーパーコンピューティング能力を拡張するため、最大500億ドル(約7.8兆円)を投じると発表した。連邦政府向けに設計されたデータセンターを通じて、約1.3ギガワットの容量を追加する計画である。

5. 500億ドル(約7.8兆円)

アンソロピックはテキサス州とニューヨーク州におけるデータセンター建設を皮切りに、500億ドル(約7.8兆円)をAIインフラへ投じる計画を発表した。このプロジェクトにより、800人のフルタイム雇用と2000人以上の建設関連の雇用が創出されると見込んでいる。

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翻訳=江津拓哉

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