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ハードウェア及び半導体メーカーについて執筆

PixelsAway / Bigstock

モバイルの分野は急成長の時代に終わりを告げた。中国以外の諸国ではスマートフォンのマーケットはアップルとサムスンの周囲で固定化されつつある。アップルが差し当りiPhoneを大量に売ることに血道をあげる一方で、サムスンのモバイル帝国は衰えており、同社は従業員の10%を削減する計画を行っている。

CPUメーカーの巨人、クアルコムにもこの事態は影響している。同社もまた従業員の15%を削減する計画に乗り出した。同時にクアルコム社は同社のCPUが活躍できるデバイスを見極めようとしている。一つ確実と思われる分野がドローンだ。

9月10日、クアルコムは新製品のSnapdragon Flightを発表。ドローン専用に開発されたこのチップは2.26GHzのクアッドコアプロセッサで、リアルタイムにフライトを制御するためのデジタルシグナルプロセッサ(DSP)やWiFi、Bluetooth、GPSを内蔵している。

このチップを使用したドローンは4K画質の動画や多様なセンサーをサポートし、さらに同社独自の急速充電の仕組みも備えている。

今回の製品は同社の旗艦製品であるSnapdragon 801をベースとしている。SnapdragonはほとんどのハイエンドのAndroid端末に採用されている。(例外はサムスンの最新端末で、それらはサムスン独自のExynosプロセッサを搭載している)。

Snapdragon Flightを最初に搭載するのは中国のドローンメーカー、Yuneecの製品だ。Yuneec社は興味深いことに、インテル社から6000万ドル(約72億4000万円)の出資を受けている。クアルコム社はYuneecが同社チップベースのドローンを2016年中に発売すると述べている。

これまでの製品と同様、クアルコム社の新型チップはチューニングを重ねつつ、シェアを獲得していくはずだ。2014年に同社は自動車用チップのSnapdragon 602Aを発表。この製品は自動車の情報システム向けに設計された。

競合のインテル社もドローン市場に果敢に取り組んでいる。インテルはRealSenseカメラと呼ばれる技術を開発。これはカメラが被写体の深度を計り、ドローンがイメージを処理し理解する能力を与える技術。RealSenseカメラを搭載したドローンはリアルタイムで周りの環境を把握し、自律飛行を行い、障害物を回避する。同様なテクノロジーはクアルコムのSnapdragon Flightにとっても非常に重要な部分だ。

クアルコムのシニアVPのラジ・タルリは「イメージ処理を行うためには低消費電力で、高パフォーマンスなチップが必要だ」と述べている。

インテルやクアルコムにとってドローンは非常に大きなマーケットになり得る。ドローンにはプロセッサやカメラ、モーションコントロール、ビデオエンコーダ、WiFi等のテクノロジーの塊と言える。クアルコムはSnapdragon Flightにより、それらの機能をワンストップで提供しようとしているのだ。

文=アーロン・ティリー(Forbes)/ 編集=上田裕資

 

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