1. 自分の核を成す才能と強みを再認識して活用する──今それがなぜ重要なのか
すべてのプロフェッショナルは、独自の経験、スキル、強みを持ち合わせている。訓練や幼少期からの経験を通じて身に付けたものもあれば、生まれつき備わっているものもある。これらはあまりに自然すぎて、私たちはそれらを見落としがちだ。しかし、こうした内なる強みがしばしば、私たちの貢献を最も価値あるものにする。それらは、私たちがどう関わり、どう導き、どう問題を解決し、どう結果を生み出すかを形づくる。
動きの速い職場環境では、自分は何が得意かを見失いがちだ。その明確さを取り戻すため、以下のことを試してほしい。
自分が担ったすべての役割を1時間かけてリストアップ
今週、自分が担ってきたすべての役割を1時間かけてリストアップしてみよう。それが報酬に関わるかどうかは関係ない。そしてそれぞれの役割について、以下の点を書き留めよう。
・その仕事で最も好きだったこと
・最も疲れたことや、イライラしたこと
・最も誇りに思っている成果
・最も困難だった課題と、それをどのように乗り越えたか
・成功するために使ったスキルや特性
・今、もっと前面に押し出すべきもの(そして、手放すべきもの)
リストを見直すと、パターンが浮かび上がる。それは、さまざまな状況で発揮してきた強みや、「最も解決の意欲が湧く問題」の種類を示す、一貫した傾向だ。
例えば、あるクライアントは、クリエイティブチームと分析チームのコミュニケーションギャップを埋めることで最大の成果を得られることに気付いた。別のクライアントは、自分の真の強みは「プロジェクト管理」ではなく、多様なグループ間で協働と責任感を促すことだと気付いた。
自分のパターンが見えたら、こう問いかけてみよう。なぜ今、これらの強みが重要なのか? そしてそれらは、なぜ自分にとって重要なのか? 自分の強みを、現在の組織や社会のニーズと結び付けることで、単なる特性から真の価値へと変えることができる。
2. 自信を持って「価値のストーリー」を伝える
自分の強みを理解することと、それを力強く伝え、実証することは別のことだ。多くのプロフェッショナルは、自慢げに聞こえるのを恐れて、自分を際立たせる要素を説明するのに苦労している。あるいは、インポスター症候群に苦しみ、自分の価値を疑っている。
しかし、現在の労働市場では、目立つことと明確であることはオプションではない。必須事項だ。昇進を目指すにせよ、新たな役割を求めるにせよ、影響力の拡大を図るにせよ、あなたがもたらすものと、目に見える成果の関連性を示す必要がある。
あなたの「価値のストーリー」とは、経験と強み、そして具体的な成果をつなぐストーリーだ。「なぜあなたなのか?」という問いに答えるストーリーなのだ。
価値のストーリーをつくる方法は、以下の通りだ。
・主要なテーマを特定する:自分と結び付けてほしいメッセージを3~5個選び出す。「戦略的コミュニケーション担当者」「包摂的で力を与えるリーダー」「イノベーションの触媒」といったものだ
・各テーマを証拠で裏付ける:実例や測定可能な成果で、主張を裏付ける(例:「部門横断チームを率い、顧客維持率を27%向上させ、継続収益をX増加させた」)
・ソートリーダーシップを共有する:現代のリーダーは、優れた仕事をするだけでなく、学んだこと、つまり「教えることのできる視点」を共有することで信頼を築く。LinkedIn(リンクトイン)でインサイトを共有したり、パネルディスカッションに参加したり、自社や業界団体の会議で研修を行なったり、ニュースレターを発行したり、同僚を指導したりすることを検討してみよう。単なる実績ではなく、アイデアとソートリーダーシップを共有すべきだ
自分のインサイトを惜しみなく表現すれば、単なる従業員として見られる立場から、思考のパートナーやリーダーとして認められる立場に変わる。
そして、覚えておいてほしい。あなたのストーリーは、完璧である必要はないし、一直線である必要もない。ただ本物であり、あなた自身と、あなたが知っていること、あなたがもたらしたい変化に根差していればいい。


