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2025.11.25 15:00

迷子ペット探す無料AIツール、画像認識技術で17万匹超を家族の元へ

AI画像認識技術を活用した迷子ペット捜索プラットフォーム「Petco Love Lost」を通じて飼い主と再会できた猫のルイ。YouTube公開動画より(Petco Love)

Love Lostが繋いだ17万匹と家族の絆

Petco Loveのシャノン・クローニン最高技術責任者(CTO)によれば、Love Lostを通じて2021年以降に家族と再会を果たしたペットは17万匹を超える。

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「現在は週平均で約2500匹を家族の元に返しており、その数は増え続けている」とクローニンは説明した。「ここ数年ずっと、Love Lostの機能強化を進めている。迷子になったペットとの再会を願ってこのテクノロジーを利用する飼い主や保護施設、地域社会に貢献するため、利用体験と技術の向上に努めている」

クローニンは、ペットが迷子になる前にLove Lostに登録しておくよう飼い主に勧めている。そうすれば、万が一ペットが行方不明になったときにも捜索に時間を取られる心配がないからだ。無料で利用できるLove Lostの中央データベースの究極の目標は、飼い主や迷子ペットの発見者がまず最初にチェックする場所となることだという。

クローニンによると、Love Lostは機械学習モデルを継続的に更新し、迷子ペットや保護ペットの写真照合の高速化・高精度化を図っている。これらのモデルは、地域コミュニティーアプリに投稿された情報との照合や利用者へのアラート送信にも使われており、登録されているペットと一致する可能性のあるデータが新規追加された場合、ユーザーに通知するという。

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最近導入した「捜索隊」機能では、インタラクティブなペット捜索チェックリストを作成し、家族や友人、近隣住民と最新情報を共有しつつ、ソーシャルメディアへの投稿、チラシ配布、動物保護施設への確認などを効率よく手分けして行えるようにした。

ルイのような迷子ペットがLove Lostを通じて家族と再会を果たすたびに「舞い上がるほどうれしくなる」とクローニンは語る。「ペットの行方が何日もわからないとき、家族は計り知れない恐怖と不安に苛まれる。私たちのテクノロジーを用いて実現した再会は、いずれもペットと飼い主の生活に目に見える確かな影響を与えている。それこそが私たちの日々の意欲につながっている」

ルイとの生活

帰ってきたルイは、以前とは別の猫になったようだという。偏食が減り、サンダンスとこれまで以上にくっついて過ごすようになった。最も大きな変化は、愛情の示し方だ。「前はそんなに甘えん坊ではなかった。今では別の猫かと思うほど愛情表現が多くなり、いつも私か夫のそばにいたがる。とてもかわいい」とファーズは語った。

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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