●完璧さではなく、進歩にフォーカスする
最後にToDoリストに「済み」のマークを入れたときのことを考えてみよう。満足感を得たのではないだろうか。それは進歩の力だ。タスクを終えたにせよ、大きな目標に一歩近づいたにせよ、その前進は祝福に値する。
76%の人がその日がいい一日だったかどうかは前進しているという感覚に左右される。ワイスが言うように、「サーファーが波をつかむように、小さな成功の積み重ねが勢いを生む」のだ。1つの成功が次の成功につながり、やがて努力の成果が目に見えて現れる。重要なのは、たとえわずかでも前進し続けることだとワイスは言う。
前進志向の考え方にする方法は以下の通りだ。
・目に見えるようにする:明確で追跡可能な目標を設定する。「チームのコミュニケーションを改善する」ではなく、有意義な1対1のミーティングを3回こなすことを目標にする。
・やる気が出るものに従う:自分がわくわくするタスクを特定し、それを増やす。
・小さなことでも祝う:ゴールの時だけ応援するのではなく、途中の勝利を認める。プロジェクトの大変な部分をやり遂げたり、連日のミーティングを乗り切ったりというのは大きなことであり、時間を割いてそうした勝利を認めよう。
このように考え方を変えることで、自分の仕事に対する見方が変わる。あなたはただメールに答えたり、会議に出席しているのではなく、目標に向かって着実に前進しているのだ。
●目的意識を取り戻す
自分が何のために努力しているのかわからないのであれば、自問することから始めよう。誰が自分を必要としているだろうか。私がいなければできないことを、私は人のためにしているのだろうか。
この内省は重要だ。自分の仕事が他の人にどのような恩恵をもたらしているかを理解している人は、仕事に対する満足度も業績も高い。ワイスは本の中で、あるソフトウェア開発者のエピソードを紹介している。その人は自分が書いたコードが「画面上の単なる行ではなく、財務データが安全かつ整理されていることで中小企業の経営者が夜眠れるよう手助けをしているのだ」と気づいた。この気づきによって、そのソフトウェア開発者は自分の仕事と自身に対する見方が変わった。
自分の仕事の価値を知った今、それを増幅させよう。
・影響力を探る:あなたが創造したものを誰が頼りにしているのか、また、あなたが力を貸さなければどんなことが崩れてしまうのかを自問してみよう。あなたの影響力は、あなたが思う以上に大きい。
・勝利をストーリーに変える:褒められた経験や成功体験があれば、それを共有する。ワイスが言うように「インパクトのあるストーリーは、チーム全体を活気づけるポジティブなフィードバックループを生み出す」のだ。
・タスクではなく目標を設定する:「四半期報告書を完成させる」ではなく、「次の市場拡大について経営陣が自信を持って判断できるようにする」に変える。成果物としてではなく、現実にどのような影響を及ぼすのかを考えるようになる。
自分の仕事を、それが重要である理由と結びつけることで、仕事が際限のないタスクのように感じられなくなり、インパクトを実感できるようになる。


