働き方

2025.11.23 16:00

人は幸せな時「生産性が13%向上」、職場で幸福になるための実践ガイド

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●刺さる実例

ワイスは、仕事における幸せと格闘してきた何百人ものプロフェッショナルたちに接してきた長年にわたる経験で得た知見を活かしている。そうしたプロフェッショナルたちのストーリーは考え方のささやかな転換やシンプルな実践がいかにチームや業績、目的を変えるかを示しており、ワイスの戦略が見て取れる。これらの実例は幸福を第一に考えることのインパクトを示している。

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●実行可能な戦略

『ハピネス・ワークス』は単なる理論書ではない。読者がすぐに実行できる戦略の指南書だ。

ワイスは、不幸な状態を受け入れることは大きな代償を伴うと注意喚起する。「職場の不幸を甘受するとき、私たちは破滅的な取引をしている。未来は想像しているようなものにならないかもしれないのに、そのために現在のウェルビーイングを犠牲にしている」

ワイスのアプローチは現実的だ。幸せは切り替えられるスイッチではなく、構築できるスキルなのだ。習慣の転換と考え方のリセットを通して、すべての労働者が目指して努力することのできる、永続的な満足を生み出す方法をワイスは示している。

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選りすぐりのヒント

ワイスの本には簡単に実践できる貴重なヒントが満載だが、その中でも特に印象に残ったものをいくつか紹介しよう。

●チームで定期的に「不具合報告」をする

フォーシーズンズ・ホテルから拝借したこのシンプルな慣習は日常の不満を学びの瞬間に変える。「不具合」とは、締め切りに間に合わなかった、連絡ミスがあった、小さな腹立だしいことがあったなど、計画通りにいかなかった状況を指す。ゴールは責任をなすりつけることでも、不平を言うことでもなく、解決策を見つけ、一緒に改善することだ。

仕組みはこうだ。間隔はそれぞれだが、各チームメンバーが前日、前週、前月のうまくいかなかったことを共有し、それを解決するためにどのようなステップを踏んだかを共有する。そうすることで全員の方向性が揃い、情報を共有し、さらに不具合に対処するための力が得られる。

ワイスはこの実践で次のことが可能になると言う。

・透明性を得る
・学習と改善にフォーカスする
・あらゆる人が参加する
・特に問題が表面化したときに協力する
・タイムリーで建設的なフィードバックをする

要するに、不具合報告はチームメンバーが恐れることなく発言し、リスクを冒し、間違いを犯すことができる、心理的安全性のある文化を創造する。これは重要なことだ。心理的に安全だと感じられれば、たとえ職場環境が完璧でなくても、バーンアウト(燃え尽き症候群)に対してはるかに強くなる。

あなたのチームでこれを試してみて、問題がどのように解決策に変わるかを見てみよう。

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翻訳=溝口慈子

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