ビジネスであれ、プライベートであれ、人生とは挑戦の連続である。いやむしろ挑戦無き人生というのは、退屈でしかない。
理想を追い求め、高い目標を掲げ、それを実現するために研鑽を積む。それは人生という時間を楽しむための、いい刺激になるだろう。
スイスの高級時計ブランド「ノルケイン」は、そんな挑戦に溢れた毎日にフィットする時計だ。なぜなら彼らほど、挑戦している高級時計ブランドは存在しないからである。
常識を塗り替えるノルケイン
高級時計製造の中心国であるスイスには、 “SWISS MADE”を名乗れるだけの実力派だけでも350を超えるブランドがある。しかもその多くは数百年の歴史を重ねてきた老舗だ。つまり歴史と格式をもつブランドが支配するレッドオーシャンに、ノルケインは2018年に飛び込んだのだ。
ノルケインを創業したのは、ベン・カッファーという若きCEO。時計のOEM製造を行う会社を経営する一族に生まれた彼は、老舗時計ブランドでノウハウを学んだ後に、30歳の若さで起業した。スタッフは家族を含めて数名のみ。同様に時計業界でキャリアを積んできた実弟のトビアス・カッファーを2021年に要職につけ、ノルケインはスイスの伝統的な家族経営の時計ブランドとして活動している。
しかしその姿勢や時計づくりに対する情熱が高く評価され、スイス時計業界の大物たちが次々と支援を名乗りでる。創業して間もないブランドにもかかわらず、世界最大の時計見本市「ウォッチズ アンド ワンダーズ ジュネーブ」に参加しているというのは、そのチャレンジ精神が評価されたからに他ならない。
そんな注目すべき時計ブランド「ノルケイン」が、新作発表イベント「NORQAIN PEAKS」を開催した。
まずはスイス ノルケイン社副社⻑のトビアス・カッファーとノルケインジャパン CEOの濱鍜健治の2名が登壇し、新作となる日本限定モデル「Wild ONE Skeleton JP 42MM」を発表。
フラッグシップモデルである「Wild ONE」は、カーボン複合素材「ノルテック」をケース素材に使用するスポーツウォッチで、特別なケース構造によって5000Gの耐衝撃性能を実現するなど機能はハイレベル。
その日本限定モデルは、アンスラサイトグレー×ブラックの配色をベースに、インデックスなどにさりげなく人気のターコイズブルーを組み合わせているのが特徴。さりげなく高機能ウォッチを楽しみたいという、日本の時計好きの好みを理解したモデルに仕上がっている。
ノルケインと響き合う3人の若き挑戦者
さらにイベントでは、今年の「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2025」にて「ノルケイン特別賞」を受賞した男子体操選手の岡慎之助を、新たなブランドアンバサダーに迎え入れることを発表。
ノルケインでは、自分たちと同様に挑戦を続ける人々を「ノルケイナー」としてアンバサダーに迎えており、日本ではスポーツクライマーの第一人者である楢﨑智亜がすでにノルケイナーとして活動しているが、そこに岡慎之助が加わったのだ。
さらに「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2025」に選出された若⼿経営者でGrand Central代表の北⼝拓実も含めた3名の“若き挑戦者”と、スイス ノルケイン社副社⻑のトビアス・カッファーそしてノルケインジャパン CEO & Founderの濱鍜健治の5名で、「挑戦」をテーマにトークセッションも行われた。
岡慎之助は、パリ・オリンピックでは3つの金メダルを獲得したが。周囲の期待も高まるなかで、ジャカルタでの世界選⼿権に臨んだ。
「昨年のパリ五輪の結果もあり、プレッシャーを感じながらも、⾃分なりに⼤きな挑戦ができた⼤会でした。結果としてはとても悔しいものでしたが、この経験を来年につなげていきたい。今⼤会で⾒えた課題をひとつひとつ克服し、挑戦し続ける姿勢を忘れずいたいです」と語る。
同じくオリンピアンである楢﨑智亜は、若手の成長を頼もしくも思うそうで、「今のクライミング界はレベルが上がっていて、10 代や 20 代前半の選⼿たちが本当に強いです。でも、⾃分もまだまだ戦えると感じられたので、振り返るととても良いシーズンだったと思います」と前向きな姿勢を見せる。
さらにプライベートでもクライミングに熱中しているそうで、フィンランドにある“世界一難しい岩”ことBurden of Dreamsに挑戦中。「前回は登り切ることができなかったので、明⽇も再びフィンランドへ⾏く予定です」と意欲を見せた。
⼀⽅、25歳で起業してビジネスの世界で活躍する北⼝拓実も、日々挑戦の連続だという。
「25歳での起業そのものが、大きな挑戦のひとつでした。しかし今では、周囲からどれだけ信頼や投資を得られるか、⾃分の功績や実績を通してどれだけ刺激や影響を与えられるかを意識しています。そうした考えをもとに、経営判断やオフィスのデザインなどさまざまな取り組みを⾏っています」と語った。
また自分らしさとは何か? との質問に対しては、「ノルケインのように伝統を生かしながら、挑戦をするというところが強みだと感じています。現在では世界の舞台に立って挑戦する機会が増えてきているので『伝統を生かしつつ挑戦する』という気持ちを大切にしています」と岡。
また楢﨑は「競技者としてクライミングを通じて自分が何を伝えたいのか、そしてどうありたいのかという部分を大切にしています」と回答。
そして北口は「どれだけ会社を成⻑させ続けられるかに挑戦しています。挑戦を重ねながら、常に次の一歩を踏み出していけるブランドでありたいと思っています」と語る。
それぞれが、それぞれのジャンルで挑戦を続けている。その傍らにあるノルケインの時計が、挑戦したいという気持ちをさらに前進させるのだ。



