キャリア

2025.12.16 15:00

中堅・ベテラン社員が、働く意義を取り戻すための4つのステップ

Shutterstock.com

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長年キャリアを積んできた末に、今の仕事にうんざりしたり憂うつに感じるようになったが、心機一転したくても、現実的な道筋が見えてこない――そんなふうに感じているのはあなた一人ではない。

キャリアで輝かしい業績をあげ、家庭を築いたり、何かに打ち込んだりしてきた、人生も半ばに差しかかったベテランのなかには、充実感を覚える「べき」だとはわかっていても、胸の内では行き詰まり、活気を感じられず、さらには絶望感を抱いている人が多くいる。もっと意義があって、喜びややりがいを感じられる仕事をしたいけれども、50代で自己改革に乗り出すのは遅すぎる、リスクが大きすぎる、複雑すぎる、と恐怖を感じている。不満が嵩じて、本格的な「ミッドキャリアクライシス」に直面している人もいるかもしれない。

中高年になってから自分の仕事を嫌いになったり、キャリアを見直すいくつかの原因

・もって生まれた才能と、現在の職務に必要なスキルがかみ合っていない。
・目指してきた成果が空しく、あるいは無意味に感じられる。
・有害な職場環境で苦労を重ね、耐えられなくなる。
・望んでいたほど出世できなかった、あるいは、しかるべき出世が叶わなかったと思っている。
・常日頃から、不当な扱いを受けたり過小評価されたりしていると感じている。
・自分個人の価値観や目標、優先事項が変化した。
・市場や業界が、自分がキャリアへと踏み出したころとは様変わりした。
・キャリアで達成したい、経験したいと思っていたことが実を結ばなかった。

ベテランのビジネスパーソンを相手にコーチングしている筆者は、こうした悩みや不安を頻繁に耳にしている。実際、キャリアのある時点でこのような思いに悩まされる人は珍しくない。人生とキャリアが進んでいくにつれて、かつて自分にエネルギーをくれたこと(または自分のニーズを満たしていたこと)に、物足りなさを感じることがあるのだ。

キャリアを巡って本格的な危機に直面しているなら、その状況と原因について徹底的に分析し、理解する時間を取ることが必要だ。また、自分の目下の望みを見極め、必要な方向転換を効果的に行っていくためには、外部に助けを求めることも重要になる。

一方で、本格的な危機に陥っているわけではないが、自分の現状に不満を抱いている人もいるだろう。かといって、現時点では大きく方向転換することができない(あるいはそうしたくない)と自覚しているなら、目の前の状況にうまく対処するために進むべきステップがある。

大きく飛躍しなくても、自分が時間を費やしていることに関して、もっと成長や情熱を感じられるようになることは可能だ。恐怖心からではなく、明確な意志にもとづいて、小さな変化を意図的に加えるだけでも、すべてが一変することはある。

今すぐキャリアを大転換することは無理でも、より充実して打ち込める日々を目指して、今日から始められる4つのステップを紹介しよう。

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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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