4. 喜びや高揚感を、公私ともにもっと得られるよう意識する
現在の仕事で心が疲弊しているとしても、すぐさまキャリアの大転換を図れない人もいるだろう。だからといって、仕事以外の面でより大きな喜びを得ることを諦めてはいけない。私生活が充実して活力が増せば、結果的には、仕事(ならびに気分と人生への向き合い方)も、おのずと変わってくるものだ。
仕事以外で何かに挑戦することを考えてみよう:
・深い関心をもつ社会的正義のために、ボランティアをする。
・自分が培ってきた知識や業績からメリットを得られる人のメンターとなって、指導する。
・新しい趣味を見つけて挑戦する。歌や絵画、ガーデニング、ダンス、乗馬など、仕事を離れた本来の自分を思い出させてくれる趣味なら何でもいい。
日々の暮らしで情熱を感じられるようになると、エネルギーの質が変化する。そして、その新たな活力を実感できると、思いがけないチャンスが生まれることがある。また、自分を支えてくれる人の輪が広がれば、予想していなかった道が開けることも少なくない。喜びは決して無駄にはならない。人生の次の章へと進んでいくための原動力だ。
今の仕事が自分にはもう合っていない、とわかっていながら、そこから抜け出すことができない場合でも、まだチャンスを逃したと思い込む必要はない。積み重ねてきた経験や知恵、考え方は貴重であり、無駄になることは一切ない。
そして、自分自身に沿った決断を下すようにすれば、それがたとえ小さなことであっても、エネルギーと自信が戻って来て、新たなチャンスが見えてくる。
最も勇気のある行動とはしばしば、大きな跳躍ではない。それは、深く考えぬいた、次に向かうための着実な取り組みだ。「大きな変化」とは何かを再定義し、恐怖心に対処し、自分の願いに改めて向き合い、喜びと積極性を意識して育めば、より意義深く、やりがいがあり、今の本当の自分と合致していると感じられるキャリアと人生を歩み始めることができるだろう。


