映画

2025.11.23 15:30

1作31億円超の報酬、「配信で最も稼ぐ映画スター」となったマーク・ウォールバーグ

俳優のマーク・ウォールバーグ(Photo credit should read Wiktor Szymanowicz/Future Publishing via Getty Images)

興行収入の分配が見込めない時代、利益を先取りするバイアウト契約で巨富を得る

映画スターのあり方が大きく変わる流れをつかんだ1人には、アダム・サンドラーがいる。彼は、2014年に興行収入が頭打ちになる中でいち早く動き、ネットフリックスと複数作品の契約──報じられたところでは総額2億5000万ドル(約393億円)──を結び、それを何度も更新してきた。2014年、サンドラーの決断について尋ねられたウォールバーグは、「正直に言うと、その契約の理由や経済的合理性には興味がある」と語っていた。

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アダム・サンドラー(Photo by Amy Sussman/Getty Images for ELLE)
アダム・サンドラー(Photo by Amy Sussman/Getty Images for ELLE)

当時ウォールバーグは、劇場公開作品で推定1500万〜1700万ドル(約24億〜27億円)の前払い報酬を受け取り、作品が大当たりした場合には利益の数%が追加で入る成功報酬(バックエンド)も約束されていた。しかし2010年代半ばになると、『バーニング・オーシャン』『パトリオット・デイ』『マイル22』といった作品がいずれも振るわず、バックエンドで大きく稼ぐことが難しくなっていた。

その一方で、ストリーミングとの契約は、前払いのギャラに加え、劇場での想定利益の分配分をあらかじめ“買い取る(バイアウトする)”仕組みを採用している(ストリーミング各社は成果連動型の報酬体系も試しているが、まだ広く普及していない)。ウォールバーグは2020年の『スペンサー・コンフィデンシャル』で推定2400万ドル(約38億円)を得て以降、完全にこの流れに乗った。

アダム・サンドラーやケビン・ハートのように、自分で企画を立ち上げ、製作体制を自社で固めて作品を量産するタイプのスターとは異なり、ウォールバーグの市場価値は“雇われスター”としての柔軟性にある。彼は、2024年の『プレイ・ダーティ』でもプロデューサーとしてクレジットされておらず、次に撮影予定のプライムビデオ向けコメディ『Balls Up』でも同様だ。まさにこの柔軟さが、ウォールバーグを“どのプラットフォームも欲しがる存在”にしている。

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「ウォールバーグの才能は、どんなカテゴリーにも収まりきらない」と語るのは、パラマウント・ピクチャーズの共同会長であり、プラットフォーム部門の副会長を務めるジョシュ・グリーンスタインだ。「彼は世界的な劇場映画のスターであり、世界的なストリーミングスターであり、多作なプロデューサーで、成功した起業家でもある。『テッド』から『ザ・ファイター』、『ファミリー・プラン』まで、彼はジャンルの枠を超えて成功を収めてきた。ひと言で言えば、彼のような存在は他にいない」。

forbes.com 原文

翻訳=上田裕資

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