一方で、Z世代はこのネガティブな感情を、ただ避けるだけでなく、「不安」「緊張」「恥ずかしい」といった複雑な感情を、「気まずい」という一言で表現する共感性の高い便利ワードとして活用している。

さらに、彼らが「気まずいと感じた出来事」を他者と共有したいという意向を持つ割合は69%にも上り、「気まずい系コンテンツ」を面白いと感じる理由も、「笑えるから」(38%)を抑えて「共感できるから」(51%)がトップとなった。

Z世代とコミュニケーションを図る企業や他世代は、彼らが「気まずい」と感じる背景にある繊細な心理、特に「沈黙」と「可視化された評価」への敏感さを理解することが不可欠だ。彼らの「気まずさ」に寄り添い、それを「共感」の文脈で捉え直す視点こそが、Z世代の心をつかむ鍵となるだろう。
出典:Z世代創造性研究所「Z世代の気まずいの感覚についての意識調査」より

