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2025.11.21 11:00

ウォルマート株が急騰、四半期決算が売上・利益ともに上回る オンライン購入の急増で

Joe Raedle/Getty Images

Joe Raedle/Getty Images

ウォルマートの四半期売上高は、オンライン購入の急増と高所得層からの人気上昇を背景に力強い伸びを示した。これは市場予想を上回り、米国時間11月20日の取引開始後、同社株は急伸した。

20日の取引開始直後、ウォルマート株は約5.6%高の106ドルとなり、4月に記録した9.5%高に次ぐ、年内2番目の上昇率となる見通しだ。東部時間午前10時40分時点では、同社株は6%高となっている。

20日、ウォルマートは四半期決算を発表し、EPS(1株あたりの純利益)は62セント、売上高は1795億ドル(約28兆2800億円)だったと報告した。これはファクトセットがまとめた市場予想であるEPS60セント、売上高1774億ドル(約27兆9500億円)をそれぞれ上回った。

ウォルマートのオンライン売上高は世界全体で27%増となった。米国でのオンライン購入が28%増加したこと、店舗からのオンライン注文配送の増加、広告事業が世界全体で53%増加したこと、そして同社のサードパーティ・マーケットプレイスの人気が上昇したことなどが寄与した。

ウォルマートは通期売上高が最大で5.1%増となり、EPSは2.58ドルから2.63ドルの範囲になると見込んでおり、従来予想の売上高4.75%増、およびEPSの予想レンジである2.52ドルから2.62ドルの範囲からそれぞれ上方修正した。

ウォルマートのジョン・レイニーCFOはCNBCに対し、同社は所得層を問わずより多くの「価値を求める」顧客を獲得しており、より多くの米国人が「価値を提供している企業と取引したいと考えている」と述べた。ただし、高所得層の客足の伸びの方が「より顕著」であったという。

ニューヨーク証券取引所に上場するウォルマートは20日、優先株式の上場先をナスダック市場へ移し、12月9日から取引を開始すると発表した。

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翻訳=江津拓哉

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