ロシアメディアも散弾銃でFPVドローンを撃ち落とす訓練について報じており、五輪メダリストらが指導することもあるという。射撃選手らによると、戦場のように死が迫る緊張にさらされていない状態でも、FPVドローンを撃つのはクレーを撃つのより難しいというが、不可能ではない。
Russian champion 12ga shotgun shooter Anya Tarasanova continues to train Russian units in techniques for shooting down Ukrainian FPVs.
— Roy🇨🇦 (@GrandpaRoy2) January 24, 2025
The units include detachment “Timso” (Тимсо), “Talib” (талиб) detachment, and the “Акнмат” (Kadyrovites) unit.https://t.co/dAFIl3olUL https://t.co/rJC0oGX0wypic.twitter.com/G9oPPc7M2L
散弾銃メーカーもこの新市場向けに製品を供給し始めている。イタリアのベネリ社が開発した「M4 A.I.ドローン・ガーディアン」という散弾銃は、小型ドローンの撃墜に特化した専用設計となっており、タングステン弾を使用する。
とはいえ、散弾銃を携行していれば必ずドローン攻撃から身を守れると考えるのは誤りだ。今回のような動画は「生存者バイアス」を助長しがちだ。つまり、散弾銃のおかげでFPVドローン攻撃を生き延びた事例に注目するあまり、散弾銃を持っていてもFPVドローン攻撃で死亡した事例を無視してしまう。
実際には、散弾銃で攻撃を防ぎ損ねたロシア軍の生存者の動画も存在する。そのひとつには、兵士が飛来したFPVドローンを銃で撃ち損じ、哨戒中の仲間を守れなかった様子が映っている。また、あるロシア兵の説明によると、彼の部隊は自分たちの車両を攻撃してきたFPVドローン数機を散弾銃で次々に撃ち落としたものの、銃弾が尽きてしまった。その後、車両は6機目のドローンの直撃を受けて炎上し、乗っていた数人が負傷したという。冒頭の動画内でもう一隻のボートに乗っていた兵士たちも、散弾銃の有効性について違った話をするかもしれない。
A Russian soldier filmed an FPV drone hitting his group after they failed to shoot it down. pic.twitter.com/sRbk13UEPb
— WarTranslated (@wartranslated) October 4, 2025
散弾銃を手にした兵士を攻撃するFPVドローン側からの映像も数多くある。ただし、ここでも生存者バイアスがはたらきやすく、彼らがやられる前にドローンを何機撃ち落としていたのかはわからない。それでも、彼らが最後にどうなったのかはわかる。
SIGNUM battalion drone operators eliminated multiple Russian infantry soldiers in Lyman sector forests using close-range strikes. Targets moved in small foot groups carrying equipment and attempted concealment behind trees. pic.twitter.com/CXD68083gf
— WarTranslated (@wartranslated) November 15, 2025
それは重要な教訓を与えている。散弾銃はあくまで、FPVドローンに対する最後の防御手段にすぎないのだ。そして、そのドローンは1機数百ドルしかせず、いまでは百万機単位で戦場に投入されている。散弾銃のおかげで兵士の生存できる時間が延びたとしても、その時間はあまり長くはないかもしれない。


