コントロール不全の仕事への影響
1. 先延ばしにする:タスクではなく感情を避ける
先延ばしは怠惰のためであることは、ほとんどない。失敗への恐れや倦怠、羞恥心、自信喪失といった不快な感情に対する防衛機制だ。レポートを書くのが遅れるのは、怠けているからではなく、書き始めると不安や失敗への恐怖が引き起こされるからだ。脳は端末いじりやスナック、「取り急ぎのメール 」といった短期的な救済を提供することでその不快感を回避する。
しかし避ける時間が長ければ長いほど、その感情は強くなる。罪悪感を感じ、ストレスを抱え、やがて疲れ果ててしまう。
2. マルチタスク:気をそらすことで不快感から逃れる
多くのプロフェッショナルはマルチタスクを自負しているが、それは戦略的なものではなく、感情的なものであることが多い。私たちは1つのことに長く集中し、不安や退屈を感じる緊張感を避けるためにタスクをあれこれとこなす。
感情的には弱さを感じるよりも「忙しい」と感じる方が楽なのだ。神経学的には、切り替えるたびにワーキングメモリに負荷がかかり、集中力を低下させながら生産性を装うドーパミンが脳内に溢れる。
3. 完璧主義:羞恥心や恐れといった感情をコントロールしようとしている
完璧主義は高い水準だと誤解されることが多い。実際は、羞恥心や拒絶への恐れといった感情をコントロールしようとしているものなのだ。微に入り細に入り管理したり、メールを10回書き直したりするのは、外的な結果をコントロールすることで内的な不安を鎮めようとしているのだ。
ここにパラドックスがある。完璧主義は麻痺や考えすぎ、疲労をもたらす。自信が増すどころか、なくなるのだ。
明るい要素:感情のコントロールは再学習できる
神経系は柔軟で、変化し得る。作家アン・ランクルが著書『Re-regulated』で述べているように、再調整とはバランスを取り戻す技術であり、生き残りから集中へ、反応から選択へと移行することだ。


