リーダーシップ

2025.11.24 11:00

「最も怠惰」なリーダーが「最も結果を出す」リーダーである5つの理由

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3. 優れたリーダーは、不要なものを排除する

「やることを減らす」と決心すると、何が重要でないかを見極めるのが上手になる。優れたリーダーは常に、これをやめたら、何か支障が生じるだろうか?と自問する。

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●何を排除すべきか
驚くほど多くのものを排除できるかもしれない。

・誰も読まない週報
・品質向上につながらず、時間を浪費するだけの承認プロセス
・価値をもたらすことなく、リソースを消費するプロジェクト

優れた管理者は、チームの時間と集中力を守る勇気を持っている。

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●完璧さよりスピード
ジェフ・ベゾスはアマゾンで、「意見が異なっても、最終決定にコミットせよ」と提唱したことで有名だ。決定に異論があっても、それが間違っていると証明できないのであれば、とにかく決定に従い、前進するべきだ。完璧さよりスピードが重要だ。

会社の定例会議を半分に減らすことを想像してみよう。一つ一つを正当化しようとしてみると、ほとんどの会議がその正当性を証明できないはずだ。メールで済むのでは? Slackで済むのでは? 各自で判断できることではないのか? 不要な会議をなくしたチームは、週に10時間以上を取り戻し、生産性が向上する。

●プロからのアドバイス
四半期ごとに、予定表と「定期的な約束」を点検しよう。それぞれについて、「これは私たちの目標に沿っているか?」と自問する。答えがノー、または不明であれば、ただちに排除するか、ほかの人に任せよう。

4. 優れたリーダーは、考えるための時間を死守する

最高のアイデアはしばしば、やることが決まっていない時間に生まれる。優れたリーダーは、戦略や創造性、問題解決のため、自分のスケジュールに空白の時間を確保する。

●絶え間ない会議の代償
考える時間を確保することは、がむしゃらに働く「ハッスルカルチャー」とは相反する。ハッスルカルチャーでは、カレンダーの空白枠すべてを新たな会議の機会と見なす。しかし実際には、絶え間ない会議は革新性を低下させる。深く考える時間がないと、人は画期的なアイデアではなく、ありきたりの解決策に頼ってしまう。

●画期的な思考の余地を生み出す
LinkedInの元CEOジェフ・ウェイナーは、カレンダーに「バッファー」を組み込むことで有名だった。会議も電話も義務もない時間枠のことだ。この習慣が最高の戦略的決断につながった、とウェイナーは語っている。優れたリーダーは、意図的な一時停止が、より賢明な決断と、手戻りの減少につながることを理解している。

●プロからのアドバイス
毎週少なくとも2時間の「思考時間」をカレンダーに確保し、絶対に譲らない時間として扱おう。この時間は、戦略的な課題に取り組んだり、パターンを考察したり、あるいは、中断されずに情報を処理したりするために使おう。

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翻訳=米井香織/ガリレオ

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