ドナルド・トランプ大統領は米国時間11月19日、AI企業がクリアすべき全国で統一された規制プロセスを整備する方針を示し、世界で最も価値の高い企業たちがAI分野の覇権を争う現在の状況を踏まえ、州ごとの「過剰規制」に反対すると述べた。
米国・サウジ投資フォーラムの中でトランプは、AIに関する州レベルの規制は「悲惨」であるとし、「なぜなら、ウォーク(Woke)的な州が1つあれば、(AI企業は)すべてをそれに合わせたウォーク仕様にしなければならなくなるからだ」と付け加えた。
トランプは、AI企業向けに単一の承認プロセスを作るとし、これがなければ「数人の『目覚めた人たち(Wokesters)』が出てくる」と述べた。
ただし、その承認プロセスの内容や、それに議会が関与するかどうかについて、トランプは詳述しなかった。米国の一部の州はすでに、AIの開発、およびオンラインコンテンツやヘルスケア分野でのAIの利用に関する独自の法律を成立させている。
トランプの発言は、前日のトゥルース・ソーシャルへの投稿に続くもので、同投稿では「州による過剰規制がこの成長エンジンを弱体化させる恐れがある」とし、特定されていない一部の州が「Woke AI」を確立しようとしていると主張していた。
Punchbowl Newsによれば、下院共和党指導部のスティーブ・スカリス(ルイジアナ州選出)は、州レベルのAI規制の禁止を目指しているという。下院共和党はトランプの「ひとつの大きく美しい法案」の中に、少なくとも10年間、州がAIを規制することを禁じる条項を盛り込もうとしたが、失敗している。



