「理想の働き方」と聞かれたら、何と答えるだろうか。
働き方をめぐる価値観は、雇用形態によって大きく異なることが、統合型経営プラットフォームを提供するフリー株式会社の調査で明らかになった。調査からは、会社員とフリーランスそれぞれの「働く」に対する考え方の違いが浮き彫りになっている。
理想の働き方は対照的
調査では、理想の働き方を最もよく表す言葉について尋ねている。会社員の68.5%が「ワークライフ・バランス」を選んだ一方、フリーランスでは43.8%にとどまった。
対照的に、仕事と私生活を柔軟に組み合わせる「ワークライフ・インテグレーション」を選んだのは、会社員が14.0%だったのに対し、フリーランスは26.3%。仕事そのものを人生の中心に据える「ワークアズライフ」も、会社員の5.9%に対してフリーランスは13.5%と、約2倍の開きがあった。

会社員の5割超が平日の私的用事に抵抗なし
仕事中の自由度を測る指標として、平日日中に私的な用事を入れることへの心理的抵抗についても聞いた。「あまり抵抗はない」「全く抵抗はない」の合計は、フリーランスが76.6%、会社員が54.6%だった。

フリーランスは時間の自由度が高い分、約8割が抵抗を感じていないのは予想できる。驚くことに会社員も半数以上が抵抗を感じておらず、働き方改革や柔軟な勤務制度の浸透により、裁量のある働き方が広がっていることがうかがえる。



