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2025.11.26 09:15

ディープフェイク詐欺の平均被害11万円超 若者が標的になりやすい実態と対策

Getty Images

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ディープフェイク映像を使った詐欺広告にもっとも多く悪用された有名人は、BTS(防弾少年団)の全メンバーだった。生成AIの進歩によって有名人のディープフェイク映像が誰でも簡単に作れるようになると、たちまちそれを悪用した詐欺広告が溢れ出した。国際的なセキュリティー企業マカフィーは、もっとも多く詐欺広告に使われたセレブのトップ10を発表した。

1位はBTS。2位はイーロン・マスク。3位は木村拓哉、4位はテイラー・スウィフトなどが続く。マカフィーによれば「もっとも危険な」顔ぶれということだ。もちろん、ご本人たちが悪いわけではない。純然たる被害者だ。

マカフィーは、日本を含む世界7カ国に住む18歳以上の男女8600人を対象に、ディープフェイク詐欺広告に関する調査を行った。それによると、生成AIで偽造された有名人の詐欺広告を見たことがある日本人は38パーセント。そのうち7パーセントは、詐欺広告や偽キャンペーンなどのリンクをクリックしていた。被害額は1人あたり平均11万5000円にものぼる。

詐欺広告の分野で多いのは次のとおり。
仮想通貨や投資関連(15パーセント)
無料プレゼントや懸賞キャンペーン(14パーセント)
スキンケアや美容製品(12パーセント)
ダイエットやフィットネス(11パーセント)
減量製品やサプリ(9パーセント)
ガジェットやデバイス(7パーセント)
キッチン用品や家電製品(5パーセント)

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文 = 金井哲夫

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