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2025.11.22 18:00

心を支配する「考えすぎの悪循環」、有益な大きな力に変換する方法

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基本的に、この方向転換は思考回路を不安の軌道から冷静さと内省の軌道へと切り替えることができる。練習を積めば、無力感を感じたときの緊急時対策にもなる。やがて自分の過去の適応力を思い出させるものになり、将来同じ行動を予測するものにもなる。

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2023年の研究では、人が不確実性に直面したとき、「最終的に決断する」瞬間は解決策について絶対的に明確になることとは関係ないと結論づけている。研究では、この突然の決意の瞬間は、熟慮を止めるという自分の思考を客観視するような選択に起因するとしている。

したがって、「ではどうすればいいのか」という問いは、さらに考えることは本当に役に立つのだろうか、それとも与える以上のものを取っているのだろうか、といった費用対効果の計算から抜け出す道を開く。大きな決断に伴う精神的な努力は反芻思考のループに決定的な終止符を打ち、不確実性にもかかわらず前進するよう促す。

3. 考えすぎを「先見の明」に変える

考えすぎは、1つの恐怖を延々と考えるときには有害だが、前進する方向に向かうときにも同様に力を発揮する。認知の研究によると、心は可能性のある未来をシミュレートするようにできている。これは「先取り思考」として知られている。

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つまり、私たちは突然の合図に気づき、何が起こるかを想像し、それを回避する計画を立て、小さな準備段階を踏み、そしていざというときにその準備を活用する。このことを思い描けるいい例は、家の外に出て雨雲を目にし、間もなく雨が降るだろうと予想し、本能的に傘を取りに家に戻る、というごく一般的な状況だろう。

私たちの心がさまざまなシナリオを想像するとき、それは基本的に進化のデザインに忠実だ。このことを考えると、このシミュレーションが有益なことにつながるかどうかが問題となる。もしそうでないなら、主導権を握る時かもしれない。「この精神的なリハーサルは準備に役立っているのか、それとも自分を罰しているのか」というような簡単な自己点検をすることで、シナリオが無意味な恐怖ではなく、有益な解決策につながることを確認できる。

有害な考えすぎと有益な考えすぎの違いは、意図にある。もしあなたの思考がコントロールすることを目的としているなら、それは混乱を生み出すに違いない。理解することを目的としているなら、明晰さがもたらされる。過剰思考を生産的に使う人は騒音の中からシグナルを拾い出し、闘争心ではなく思いやりをもって自分の心に向き合うことができる。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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