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2025.11.19 17:00

ディズニーに生成AI導入の動き、ネットに溢れるボイコットを求める声

Shutterstock.com

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ディズニーのボブ・アイガーCEOは、同社がDisney+(ディズニープラス)でAI生成コンテンツの掲載を許可する方針を示し、批判を浴びている。

この配信サービスにはディズニーの手描きアニメーション作品のライブラリが含まれているが、どうやらデジタル空間も生成AIの広がる触手から逃れられないようだ。アニメーションの象徴であるミッキーマウスの本拠地でさえ例外ではない。

アーティスト、アニメーターやディズニーファンはこのニュースを良く受け止めなかった。

ディズニーCEOのボブ・アイガーはAIについて何を語ったのか?

決算説明会で、ディズニーのボブ・アイガーCEOは、Disney+が拡張され、加入者がAI生成コンテンツを作成・共有できるようになると述べた。

「私たちが本当に興奮しているもう一つのことは、AIが私たちに可能にしてくれることで、それはDisney+のユーザーにはるかに魅力的な体験を提供することです」とアイガーは述べた。「ユーザーが自分でコンテンツを作成し、他のユーザーが作成したコンテンツ—主に短編—を楽しむ機能も含まれます」

アイガーはまた、Epic Gamesとのパートナーシップの一環として、ゲーム体験がまもなくDisney+に登場することも明らかにした。この提携はこれまでに、Fortnite(フォートナイト)とのコラボレーションにつながり、ゲーム内にシンプソンズやスター・ウォーズのキャラクターが登場している。

フォートナイトのスター・ウォーズシーズンでは、生成AIによる音声のダース・ベイダーNPCを導入した際に大きな問題が発生した。ゲーマーたちが罵り言葉や差別的発言を言わせることに成功し、悪態をつくベイダーに対して急遽アップデートが行われた。

インターネットの反応

生成AIがDisney+に導入されるというニュースが伝わると、オンライン上での反発はすぐに広がった。

コメンテーターたちは、伝説的なアニメーションスタジオから巨大メディア帝国へと成長したディズニーが、アートの自動化を受け入れることに深い失望を示した。

アーティストやアニメーターたちは、Disney+へのAI導入を不吉な前兆と見なし、生成AIの普及によってさらなる雇用喪失や、配信プラットフォーム上の低品質コンテンツの氾濫につながることを恐れている。

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