ディズニーのボブ・アイガーCEOは、同社がDisney+(ディズニープラス)でAI生成コンテンツの掲載を許可する方針を示し、批判を浴びている。
この配信サービスにはディズニーの手描きアニメーション作品のライブラリが含まれているが、どうやらデジタル空間も生成AIの広がる触手から逃れられないようだ。アニメーションの象徴であるミッキーマウスの本拠地でさえ例外ではない。
アーティスト、アニメーターやディズニーファンはこのニュースを良く受け止めなかった。
ディズニーCEOのボブ・アイガーはAIについて何を語ったのか?
決算説明会で、ディズニーのボブ・アイガーCEOは、Disney+が拡張され、加入者がAI生成コンテンツを作成・共有できるようになると述べた。
「私たちが本当に興奮しているもう一つのことは、AIが私たちに可能にしてくれることで、それはDisney+のユーザーにはるかに魅力的な体験を提供することです」とアイガーは述べた。「ユーザーが自分でコンテンツを作成し、他のユーザーが作成したコンテンツ—主に短編—を楽しむ機能も含まれます」
アイガーはまた、Epic Gamesとのパートナーシップの一環として、ゲーム体験がまもなくDisney+に登場することも明らかにした。この提携はこれまでに、Fortnite(フォートナイト)とのコラボレーションにつながり、ゲーム内にシンプソンズやスター・ウォーズのキャラクターが登場している。
フォートナイトのスター・ウォーズシーズンでは、生成AIによる音声のダース・ベイダーNPCを導入した際に大きな問題が発生した。ゲーマーたちが罵り言葉や差別的発言を言わせることに成功し、悪態をつくベイダーに対して急遽アップデートが行われた。
インターネットの反応
生成AIがDisney+に導入されるというニュースが伝わると、オンライン上での反発はすぐに広がった。
コメンテーターたちは、伝説的なアニメーションスタジオから巨大メディア帝国へと成長したディズニーが、アートの自動化を受け入れることに深い失望を示した。
It's heartbreaking to think of the wonderful artists who put so much obvious love and care into every frame of the old Disney cartoons. I'm glad they aren't around to see this. https://t.co/hlD1bW7oAE pic.twitter.com/FeRjDYMnP3
— Vincent Alexander (@NonsenseIsland) November 13, 2025
AI isn’t art. This is a blatant disrespect to the craft and legacy of those who actually create. I used to look up to Disney. This is incredibly disappointing. 💔 https://t.co/9yWkQ2d2Ng
— Meggie-Elise | Voice Actor 🎙️🌸✨ (@MeggieEliseVA) November 15, 2025
アーティストやアニメーターたちは、Disney+へのAI導入を不吉な前兆と見なし、生成AIの普及によってさらなる雇用喪失や、配信プラットフォーム上の低品質コンテンツの氾濫につながることを恐れている。



