2. 「不完全の勝利」を記録する
うまくいかなかったこと、遅れていたり、進行中でまだ不完全だったりすること、完璧ではなかったものの、何とか切り抜けたプレゼンテーションなどについての記録をつけること。
紙に書かれた証拠を見ることは、思考回路を書き換え、結果よりも払った真の努力を信頼するようになるという。
3. あえて「苦手なこと」をする
自分のエゴを満たしてくれることはないとわかっている何か(陶芸や即興劇、サッカーなど、)に挑戦し、身がすくむような思いをしてみること。
何かを危険にさらすことはなさそうな場面で失敗を練習しておくことは、私たちの「神経系」に不完全さは致命的なものではなく、自分を解放してくれるものだということを教えてくれるという。
4. 「比較する」時間を管理する
「SNSをチェックして比較してしまう習慣を、なくそうとする必要はありません」とモーガンは言う。
「やめるのではなく、スケジュールを立てて行うのです。1日10分に限定して、罪悪感を持つことなく、チェックするようにします」
「コントロールをすることで、比較するという行動が自分にとっての気が散る雑音から、意識的・習慣的に行っている事柄に変わります。そうなれば、その行動から影響を受けることはなくなります」
継続するうちに、比較することはなくなるはずだという。
最後に
キャリアに関して、現在の雇用状況下で成功を収めることは非常に困難になっている。そうした中、Z世代にとっては「失敗観察」が、自分たちが「大丈夫かどうか」確認するための対処戦略になっている。ただ、それはその他の世代からの誤解や決めつけを助長することにつながるほか、Z世代自身にとっては、自分に対してさらに完璧さを求めることになり得る。
だが、モーガンによれば、完璧主義は「自分は絶対に『十分にはなり得ない』と思わせるだけのもの」だ。
「それに打ち勝つための唯一の方法は、混乱の残る中間点(完璧ではないが改善はしている状態)で折り合いをつけることです。本当に自分に自信が持てるようになり、落ち着いて、現実的で、思いやりのあるあなたへと変わり始めるのは、そこからです」


