この結果に示される34％という数字は、この世代の仕事が難しいものであり、すべての人がそれに必要なだけの意志の強さを持てるわけではないことを示しているという。
また、Z世代の間で「失敗観察」をする人が増加しているのは、彼らがその一員として加わる職場の文化が困難なものであることが要因だとする専門家たちもいる。現在の雇用状況を見れば、企業は予算を削減し、先ごろAmazonが1万4000人の解雇を予定していることが明らかになったように、水面下では組織再編が推進され、「静かな解雇」が続けられている。そうした中で、従業員が成功を収めることはさらに困難になっている。
EduBirdieの最高人事責任者（CHRO）、労働者の生産性の問題に詳しいエイブリー・モーガンは、Z世代による「失敗観察」と、この世代の74％が中程度以上のストレスを感じているとのデータが示唆するのは、明らかに「彼らに燃え尽き症候群の兆しがみられるということだ」と警告している。
「Z世代は、24時間・年中無休で稼働し続けるという負のループに陥っています。成績もキャリアも趣味さえも、公の情報になっているのです」
「あり得ないような基準を満たそうとしているときに、他の誰かが失敗する様子を目にすることは、苦しんでいるのは自分だけではないのだということを意識下で確認することになります。残酷なのではありません。明らかに自己防衛です」
そこで、Z世代が「常時オン」のスパイラルから抜け出し、不完全さとの（緊張した）関係を和らげるためにモーガンが提案するのは、次のような方法だ。
1. 完璧主義の「もう一人の自分」に名前を付ける
厳しい見方ばかりする自分自身の内なる声に名前をつけることを提案するモーガンは、こう話す。
「よくあるのは『パーフェクト・パティ』ですが、『コントロール社のCEO』もいいでしょう」
「その声がまたうるさいことを言い始めたら、「ああ、またパティが出てきた」と言ってみるのです。そうすることで、自己批判はそれに耳を傾けて従うものではなく、観察するものになります。受けるプレッシャーから、自分自身を切り離すことができるようになります」
