リーダーシップ

2025.11.19 17:30

AIが職場を席巻する2026年、リーダーが今から習得すべき「10のスキル」

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ビジネスの世界が急速に変化するのと同様に、成功するリーダーに求められるスキルセットも変わりつつある。

2026年には、優れたリーダーは、知性を持つ機械と人間の労働力、企業文化、そして顧客の期待などすべてを管理できるスキル、経験、能力を備えることが求められる。

もちろん、同じ企業はひとつとして存在しないため、「画一的」なスキルセットに頼ることはできない。AIリテラシーのレベルや文化的な準備度は、業界間、国境間、さらには部門間でも大きく異なるからだ。

これらを見極め、効果的でスケーラブル、かつ安全なDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するために必要な対策を講じることが、成功の鍵となる。これを踏まえ、本稿では2026年にすべてのリーダーが備えるべき10のスキルを紹介しよう。

1. エージェント型ワークフローの管理

2026年には、知性を持つアルゴリズムが企業のワークフローを端から端まで管理するようになる。ChatGPTやCopilotのようなチャットボットは、純粋な生成能力だけに留まらず、長期目標の達成に向けて行動し、外部サービスとも連携する。

この自律的なワークフォースを監督し管理すること、そして人間と機械との効果的な協働を促す文化を醸成することは、リーダーにとって不可欠なスキルとなる。

2. AIを活用したイノベーションと起業家精神

AIを使って問題を新たに解決し、成長を生み出す方法を見出せるリーダーは、2026年のビジネスには欠かせない存在だ。

これには深い技術知識は必要なく、AIの能力と限界、そして自社が抱える固有課題に対する深い理解が必要だ。そのためには、現実的なユースケースの特定、小さな成功体験の積み上げ、試作運用の開始から運用レベルへのスケールアップまでを行い、戦略的目標の達成に集中し続けることが求められる。

3. データスチュワードシップ

データはAI革命の燃料だ。2026年には、みずからの組織が持つデータをアクセス可能にし、かつ安全に保つ責任について、すべてのリーダーが理解する必要がある。

機械がデータから洞察を得るためには、そのデータに容易にアクセスできる必要があるが、それと同時に、安全で、クリーンで、信頼を損なう偏りを含まないものである必要もある。

データスチュワードシップとは、アルゴリズムによる意思決定を支える情報の完全性を維持することだ。2026年においてこれは単なる技術的作業ではなく、リーダーに不可欠な責務である。

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翻訳=江津拓哉

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