ヘルスケア

2025.11.18 10:00

インフルエンザ大流行、厳しい冬となる恐れ 新変異株「K亜系統」への対策は

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「K亜系統」への対策は?

感染から自分を守るためにできる対策はある。まず、インフルエンザワクチンを毎年接種することだ。先にも指摘したとおり、「K亜系統」に対する有効性は従来株ほど高くないかもしれないが、一定の予防効果はある。何もせず丸腰でウイルスに直面するよりは明らかにましだ。

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それから、手指をしっかり洗うことも感染予防対策になる。外出から帰ったら、手に石鹸をつけて少なくとも20秒間は泡立て、水でよく洗い流そう。

また、インフルエンザウイルスは新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ほど空気中を浮遊しないものの、マスク着用と部屋の換気はやはり効果的だ。何より、新型コロナ感染症(COVID-19)が今冬に流行しないとは誰も言っていない。2020年以降、毎年11月から感染者が急増しており、2025年も例外ではないだろう。

最後に、身の回りの状況に注意を払うことだ。保健当局が国内の感染状況を報告してくれるのが理想的だが、身近でインフルエンザにかかった人がどれくらいいるのか、個人レベルで把握に努めることもできる。もしも地元や訪問予定の地域でインフルエンザ感染が広がっているようなら、人が密集する集まりは避けるべきだ。そして、患者が触れた可能性のある家具や物品などの環境表面はしっかり消毒しよう。

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米国の公衆衛生システムは今、決して順調とはいえない。むしろ混乱状態にある。そして、そういうときこそ自分で感染予防策を講じる必要がある。「K亜系統」対策もその1つということになりそうだ。

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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