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2015.09.15 10:30

インスタグラムが3D対応 広告売上は年1800億円との予測

rvlsoft / Bigstock

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インスタグラムは今月から広告事業の世界展開を加速させる。それとともに同社はアップルの最新型iPhone向けに新たなディスプレイ機能を追加した。このことは世界のマーケティング担当者らにとって一層魅力的に映るだろう。

インスタグラムはアップルのiPhone6Sと6S Plusの“3D Touch”ディスプレイ機能にいち早く対応。9月9日のアップルの新製品デモにおいて、メッセージアプリのWhatsAppとともに、3D Touchの威力を示すアプリとして紹介された。

3D Touchのローンチはインスタグラムにとって絶好のタイミングと言える。同社は30以上の国で新たに広告ビジネスを始動させ、利用の拡大を期待している。インスタグラムはまた、動画広告内にアプリのインストールボタンや、商品の購入ボタンも設置した。この広告機能はMarqueeと呼ばれている。

声明においてインスタグラムは「あらゆる企業が弊社のアプリ広告を利用することを期待しています。新機能でユーザーに最適な広告をお届けしたい」と述べた。

新広告機能は9月末までには世界中で利用可能になる。インスタグラムには現在、3億人の月間アクティブユーザ(MAU)が存在する。インスタグラム広告の本格的な始動はフェイスブック社傘下の2つのアプリ、WhatsApp(MAU9億人)とMessenger(MAU7億人)の今後にも有益な情報をもたらすだろう。

フェイスブックにとってインスタグラムは希望の星だ。調査会社Marketerは最近、インスタグラムの広告売上が2016年に約15億ドル(約1810億円)、2017年には28億ドル(約3380億円)に逹すると推測した。直近の四半期でフェイスブック社の売上の75%をモバイル広告が占めていた。

SnapChatやツイッターと同様、インスタグラムも、シンプルな操作性と関連性の高いコンテンツのキュレーションに多くのリソースを割いている。同社は6月に検索ページを刷新し、イベントの追跡、会話、トレンドのリアルタイムな情報源として、ツイッターを追撃する姿勢を見せていた。

フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグは7月のカンファレンスで「インスタグラムの利用やエンゲージメント拡大は、このアプリが世界をリアルタイムに切り取る手段として最適であることを示している」と述べていた。

文=キャサリン・チャイコフスキ(Forbes) / 編集=上田裕資

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