3. オフィス出社は引き続き緩やか
在宅勤務では、キャリアアップが難しくなっている。グラスドアでのキャリア機会の平均評価は、リモートワーカーとハイブリッドワーカーでは2020年の4.1から2025年には3.5に低下した。過去1年間、オフィスへの出社が義務化され、注目を集めたが、リモートワークの割合はほとんど変わっていない。それでも注目されず、忘れられることを恐れるという、微妙な力が働いている。グラスドアの調査によると、レビューでリモートワークやハイブリッドワークについて言及した従業員には、明確な違いが見られた。
・キャリア機会の評価が最も大きく落ちた
・ワークライフバランスの評価は依然として高いが、その差は縮まっている
・全体的な評価は、リモートワークやハイブリッドワークについて言及しなかった人に比べて低下した
雇用主はオフィスに出社する従業員の昇進を優先するため、プロフェッショナルは2026年に柔軟性と認知度のどちらかを選択する必要があるかもしれない。この職場の傾向は、ハイブリッドワークの特徴である何らかの犠牲があることを浮き彫りにしている。
4. AIの影響は今のところ限定的
AIに関連した不安は大きいが、実際のマイナスの影響はまだ限定的だ。グラスドアの分析によると、AIに触れる機会が多い仕事における従業員満足度は、2022年以降わずかに低下したに過ぎない。翻訳者やソフトウェアエンジニアのように、もっと急激な低下が見られる職種もあるが、そうした職種は労働人口においてはごく一部だ。また、ほとんどの組織がAIを実験的に導入しているが、AIを効果的に統合する方法を理解している組織は少ない。2026年には劇的ではなく緩やかな変革がAIによってもたらされ、最も注目される職場トレンドの1つが形成されることが予想される。
5. 求職者は選り好みしない
雇用市場では、選り好みから慎重な姿勢に変わりつつある。グラスドアによると、2025年の求職者による内定辞退は、2023年より12%少なかった。採用率が10年来の低水準にある中、かつては断っていた職務を受け入れるプロフェッショナルが増えている。グラスドアに報告された内定のおおよそ4件中3件が受諾され、辞退率は2020年以来の最低水準にある。その結果、閉塞感が高まっている。自分に合わない仕事に行き詰まりを感じている労働者はやる気の維持に苦労し、2026年にはキャリアと収入が伸び悩む。


