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2025.11.22 09:15

熟年夫婦を救う3つの鉄則 不仲と円満を分ける決定的な距離感

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11月22日の「いい夫婦の日」を前に、『ハルメク 生きかた上手研究所』が50~79歳の既婚者を対象に調査を行った。その結果、夫婦関係の満足度が例年よりも上昇したことが明らかになった。とりわけ50~60代女性で大幅な改善がみられた。また、SNSの浸透や物価高といった生活環境の変化が夫婦の距離感に新しい影響を及ぼしているようだ。

【調査概要】
調査方法:WEBアンケート
調査対象・有効回答者数:全国の50~79歳・既婚の男女600名
調査実施日:2025年9月24日(水)~9月26日(金)
※ 2024年は9月20日(金)~9月21日(土)に実施。調査対象・有効回答者数は2024年度と同様
調査主体:株式会社ハルメク・エイジマーケティング ハルメク 生きかた上手研究所
※ 調査結果のパーセンテージは、小数点以下第2位を四捨五入したため、総数と内訳の合計が一致しないことがあり。

50~60代女性に起きている「夫婦関係の反転」

夫婦関係の満足度は68.7%で、前年から2.4ポイント上昇した。特に女性50代は9ポイント、60代は13ポイントと伸びが大きく、男性70代がもっとも高かった。一方で男性50代は6ポイント低下し、その他の層はおおむね横ばいであった。回答者の平均結婚年数は35.7年だった。

仲良し夫婦(満足・やや満足)と不仲夫婦(どちらでもない・不満層)に分けて幸福度を比較すると、仲良し夫婦は平均7.4点、不仲夫婦は5.3点となり、2.1点の差が生じた。年代別では、仲良し夫婦の幸福度はほぼ横ばいである一方、不仲夫婦では若い年代ほど幸福度が低くなる傾向がみられた。

「一緒に過ごす時間の適量」については、興味深い変化があった。 仲良し夫婦は不仲夫婦より一緒に過ごす時間や会話時間が長いことは、今までの調査で明らかとなっていた。ところが今回「一緒にいる時間が長すぎると感じる時間」「短すぎると感じる時間」を新たに調査したところ、仲良し夫婦が約4時間、不仲夫婦は約2.5時間の段階で「長すぎる」と感じることがわかったのだ。「長すぎる・短すぎる」の境界は、仲良し夫婦が「2~3時間未満」、不仲夫婦が「30分~1時間未満」と分かれた。また、「長すぎると感じたことがない」は仲良し夫婦で75%、不仲夫婦では37.8%だった。

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文=福島はるみ

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