例えば、あなたの頭の中の声が「あなたは健全な愛に値しない」「これは話がうますぎる」などと繰り返しているとしよう。これがあなたを自己破壊的な行動に走らせる可能性は高いが、多くの場合、自己破壊的な行動が実際に何からきているのかに気づかない。
もう1つの例は、キャリアや野心の場合だ。あまりに批判的な声はあらゆる動きを過剰に分析し、一歩踏み出すのが怖くなってしまう。そうなると、否定的な独り言は有用ではなくなり、現在の自分と自分がなり得るものとの間の障壁になってしまう。
これを変えるための第一歩は自己認識を実践することだ。自分の心の静かなささやきに注意を払うことから始めよう。繰り返されるパターンやフレーズは、あなたを内側から導く平均的な会話に相当する。
自分に縛りをかけている信念を日記に書いたり、現在苦しんでいる領域で自分に言い聞かせている否定的なストーリーを口に出してみたりするのも有用だ。そうすることで、これらの信念を絶対的な真実というより、学習されたストーリーなのだとみなすことができるようになる。この区別がつけば、こうした信念を再構築し始めることができる。
自分の内なる批判者を黙らせることだけに集中するのではなく(多くの人が変化を起こそうとするときにそうしがちだが)、批判者と関わってみよう。可能であれば内なる批判者が何からあなたを守ろうとしているのか、もっと深く掘り下げてみるといい。多くの場合、批判の根底にはある種の恐怖が横たわっている。失敗、拒絶、喪失といったものがあるかもしれない。何よりも、こうして自分自身について学んでいく中で自分への思いやりを築くことが不可欠だ。
自分の内なる対話に羞恥心や厳しさで反応すると成長の可能性をなくしてしまうだけだ。防衛モードから抜け出せなくなり、変えたいパターンそのものを強化してしまう。だがその独り言は行動を起こしたり、内なる障害を取り除いたり、真の進歩へと自分を導くために、独り言の合図を生産的に使い始めることができれば恩恵をもたらす。
結局のところ、あなたの心はあなたのために働いているのであって、あなたに反しているのではないのだ。不必要な恐れや合理的でない心配で警告を発しているときでも、それは昔の経験や信念に基づいてあなたを安全に保とうとしているだけだ。決めつけることなく耳を傾け、思いやりをもって対応することを学べば、恐れを抱く内なる声を導きの声へと変えることができる。ひいては邪魔するものではなく、成長の道を歩むための味方にすることができる。


