健康

2025.11.17 13:00

米労働者の半数以上が燃え尽き症候群、「9つの兆候と4つの対処法」を解説

Shutterstock.com

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最近の研究によると、バーンアウト(燃え尽き症候群)は着実に増えており、職場のバーンアウトは雇用主が新たな方法で対処しなければならない深刻な問題になりつつある。保険大手アフラックの調査によると、米国人労働者の半数以上(59%)が少なくとも中程度のバーンアウトを経験しており、この数字は新型コロナが猛威をふるっていた2020年8月より2ポイント高い。

バーンアウトの要因は数多くあり、日々の暮らしで圧倒されていると感じることへの対処法やアプローチは人によって異なっている。

バーンアウトの身体的・行動的症状

バーンアウトは心理的な現象としてとらえられることが多いが、さまざまな身体的・行動的症状が現れることがあり、憂慮すべきものになったり衰弱させるものになったりすることもある。

メイヨークリニックはバーンアウトの一般的な兆候として以下を挙げている。

1. 頭痛や筋肉痛

2. 胃の不調

3. 疲労

4. 不安

5. 苛立ち

6. 集中力の欠如

7. 食事の内容や食習慣の変化

8. 激昂

9. 社会的引きこもりと孤立

バーンアウトの根底にある一般的な問題をこう説明している。

人間は休息や1人でいる時間、くつろぎの時間なしに生きるようにはできていない。この1年半の間に、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)や経済的な重圧、人種をめぐる不安、政治的な分断、山火事やハリケーンといった災害など、さまざまな変化やストレスを誘発する状況が起こった。すべてが進行しているため、ストレスを抱えたりバーンアウトに陥ったりしやすい……症状に注意し、自分の責務が手に負えなくなり始めたら、それを認めることが重要だ。バーンアウトは医学的な診断名ではないが、一般的には、継続的なストレスのためにエネルギーが枯渇したり、疲労困憊したりすることを指す。

総合するとこのような状況の多くは馴染みがなく、不安を生じさせるものに感じられる。バーンアウトは職場でのストレス、子育てに関する困難や不安、生活のさまざまな側面からのプレッシャーなど、数多くの出来事や要因、状況によって引き起こされ、そのような慢性的なストレスや精神的緊張を解決するための対処メカニズムや知識、学習、サポートのネットワークがない場合に起こる。

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翻訳=溝口慈子

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