建設費1550億円のジョージ・ルーカス美術館、2026年9月22日にロサンゼルスで開館へ

「Lucas Museum of Narrative Art」(ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アート)。Photo by Eric Thayer/Los Angeles Times via Getty Images

「Lucas Museum of Narrative Art」(ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アート)。Photo by Eric Thayer/Los Angeles Times via Getty Images

「スター・ウォーズ」や「インディ・ジョーンズ」といった巨大シリーズを生み出した億万長者の映画作家ジョージ・ルーカスが、ロサンゼルスに設立する「Lucas Museum of Narrative Art」(ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アート)の開館日を2026年9月に決定した。同館は、著名な美術作品の数千点と、ルーカスの映画制作キャリアに関するアーカイブ資料を収蔵する予定だ。

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同館の総事業費は10億ドル(約1550億円)とされ、資金はルーカスが拠出した。Los Angeles Times(ロサンゼルス・タイムズ)によれば、その中には建設費、彼のアートコレクション、少なくとも4億ドル(約619億円)の基金が含まれる。

美術館は2026年9月22日に一般公開すると米国時間11月12日の午後に発表した。ルーカスが美術館構想を最初に打ち出してから10年以上を経ての開館となる。

この美術館は延べ30万平方フィート(2万7870平方メートル)の規模で、常設コレクションには4万点超の作品が収蔵される予定である。ノーマン・ロックウェル、フリーダ・カーロ、ビアトリクス・ポターといった作家の作品も含まれるとプレスリリースは述べている。

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ルーカスの映画からの衣装、小道具、コンセプトアートなども収蔵される。どの作品群が対象になるかはリリースに明記されなかったが、ルーカスは「スター・ウォーズ」「インディ・ジョーンズ」両シリーズの脚本・監督・製作で広く知られ、さらにアカデミー賞にノミネートされた『アメリカン・グラフィティ』の脚本・監督・製作でも知られている。

館内は35のギャラリー、2つのシアター、図書館、レストラン、物販店、そしてロサンゼルスのExposition Park(エクスポジション・パーク)内の緑地で構成される。

美術館は未来的なデザインで、宇宙船にたとえられることがある。プロジェクトに携わった建築家クシュ・パレクは、かつてLos Angeles Timesに対し、その意匠は「神話と映画の風景」に着想を得ており、来館者を「宇宙への旅」へと誘うものだと語っている。

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翻訳=酒匂寛

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