経営・戦略

2025.11.20 08:15

給与よりラーメン愛、ラーメン店への転職希望者が求めるもの

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ラーメン屋さんには独特な雰囲気がある。とにかく濃くて熱い。あれはつねにスープやゆで汁を沸かしているためだけではない。店員の熱気が大いに関係しているようだ。

飲食店の正社員募集に特化した求人サイト「グルスタ」は、飲食業界でラーメン店への転職を志望している約1400人を対象に、ラーメン店の求人に対する応募動機に関する調査を行った。それによると、ラーメン店の就職志望理由の1位はラーメンが好きだからだった。同社が対象業態を限らずに行った同様の調査では、志望動機の1位は勤務地の近さ、2位は給与と待遇、3位が仕事内容だった。

勤務地よりも給与よりもラーメン愛で人材が集まるという、ラーメンとはじつに特別な存在だ。ただし、ラーメン屋さんなら給料はいらないというわけではない。転職先をラーメン店に決めたあと、どの店にするかを選択する段階では、優先事項は給与と待遇、通勤条件、仕事内容と、一般の転職と同じになる。

そんなラーメン店への就職を希望するラーメン好きたちが、「わかりやすくて安心できた」という店の求人情報には、給与の具体的な内容(額面、手取り、年収など)、明確な勤務時間、休日制度や福利厚生、独立制度やキャリアアップ制度の詳しい説明、職場の雰囲気がわかる写真などがあげられている。そのほか、定年年齢、実際の勤務例、初年度の年収の目安を求める声も多いという。

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「給与と待遇」は2番手。飲食採用で応募者が重視する1位とは

またラーメン店への就職希望者は、同じエリアにある複数のラーメン店を比較する傾向が強いとのこと。よい人材を確保したいならば、ラーメン店は近隣の他店舗の条件を把握して、自社の強みを打ち出すことが大切だとグルスタは指摘する。ラーメン店にはラーメンが大好きな人たちが応募してくる。店側はそのラーメン愛に共鳴することが大切だろう。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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