「老化は病」。投資額100億ドル突破、ロンジェビティテックという大新潮流

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ビジネスパーソンに提案したい“ロンジェビティ・スキル”

生成AIの台頭、デジタル化の進化により、黒字リストラのニュースも出てきました。新しい仕事へのリスキリング(スキルの再習得)も必要ですが、私はこれからの時代、ビジネスパーソンには「ロンジェビティ・スキル」が不可欠になると考えています。ロンジェビティ・スキルという言葉はまだ一般に流通しておらず、私が提唱しているものです。

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単に長生きすることではなく、「長く健康に生きるための具体的な行動知識・習慣を維持するスキルセット」のことです。

ロンジェビティ・スキルの7つの柱は以下の通りです。

1.食事

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2.睡眠

3.運動

4.つながり

5.医療(病気)

6.美容

7.いきがい

7大要素のライフスキルのスキルセットは、「健康寿命」を延ばし、ロンジェビティを実現する上で相互に関係しており、1つのスキル習得のみならず、総合的にアプローチし、取り組んでいく必要があります。

テクノロジーの進化により、健康に関する「常識」も日々塗り替えられています。正しい情報をアップデートし、スキルとして日常に落とし込む“リスキリング”が求められています。

私自身、暴飲暴食と不規則な生活を改め、体重を13kg落とし、すべての健康指標が基準値内に戻った今、ロンジェビティ・スキルの重要性を身をもって実感しています。

終わりに━━「長く働く」から「幸せに働き続ける」へ

日本は世界でも有数の長寿国であり、ロンジェビティの未来をリードできる可能性を秘めています。

たとえば、2025年6月には第1回「世界長寿サミット」が日本・京丹後市で開催され、「ikigai(生きがい)」を軸にした新しいライフデザインが世界的に注目されました。

これからの時代、ビジネスパーソンは「リスキリング」とともに、「ロンジェビティ・スキル」を身につけることが、新たな競争力の源泉となるはずです。

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