2025年から2026年にかけての年末年始は最大9連休となり、多くのビジネスパーソンが長期休暇や旅行を計画しているとみられる。しかし、いつ出発するかによって、混雑度や旅行費用は大きく変わってくるものだ。
旅行予約サイト大手のエクスペディアが発表したデータによると、今年の年末年始における海外旅行の検索数は前年比110%と増加傾向にある。注目すべきは、フライトやホテルの混雑状況が日程によって大きく異なる点だ。
12月27日は1月6日の12倍の混雑
フライト検索データによると、2025年12月20日から2026年1月12日の期間において、最も混雑が予想されるのは12月26日から28日。特に12月27日は、最も空いている1月6日と比べて約12倍の混雑となる可能性がある。
ホテル宿泊についても同様の傾向が見られ、12月26日から31日に宿泊施設が最も混雑すると予想される。12月27日の混雑度は、最も空いている1月7日の約12倍に達する見込みだ。

穴場の旅行先は釜山、宜蘭、ハノイ
コストパフォーマンスの観点から注目されるのが「穴場」の旅行先だ。今回の年末年始(2025-26年)に向けたランキングでは、人気ランキング11位以降の都市の中から、昨年の価格データをもとに費用が抑えられる旅行先を選出。1位が韓国の釜山、2位が台湾の宜蘭(イーラン)、3位がベトナムのハノイとなった。4位はホーチミン、5位はタイのパタヤと、東南アジアの都市が上位を占めている。

一方、人気旅行先ランキングでは、1位が台北、2位がソウル、3位が台湾北部の新北と、上位10位のうち9か所を近場のアジア圏が占めた。韓国と台湾でそれぞれ複数都市がランクインしており、9連休を活用して複数都市を周遊する旅行を検討する人が多いことがうかがえる。

年明け出発が費用面でお得に
旅費を抑えるという観点では、出発日の選択が重要になる。昨年末のデータをもとにした予測によると、12月下旬から費用が高くなる傾向にあり、クリスマス付近から年末にかけて最も高額になる。
一方、1月6日以降の「成人の日」3連休にかけては、費用が比較的抑えられると予想される。有給休暇を取得できる場合、混雑を避けるには12月20日、21日、または1月6日以降の出発が狙い目だ。
ピークと閑散期で混雑に12倍の差がある今回の年末年始。出発日を少しずらすだけで、混雑も費用も大きく変わる。データを参考に、賢く日程を選んでコスパのいい旅を楽しみたい。



