マーケット

2025.11.14 12:30

アップル株が次の「大幅上昇を引き起こす」カギとなる要素

Shutterstock.com

Shutterstock.com

アップル株(NASDAQ:AAPL)は、2010年、2019年、2024年など複数の年において、2カ月以内に30%以上の上昇を記録するなど、急速な値上がりの堅固な実績を持っている。特に、2012年と2020年には、約2カ月間で50%を超える上昇を記録した2つの事例がある。

過去のトレンドが続くとすれば、今後の材料がアップル株を新たな重要な高値へと押し上げ、これらのモメンタム機会を見極める投資家に利益をもたらす可能性がある。

最近、アップル株は急騰しており、最新のiPhone 17シリーズに対する予想を上回る需要と、過去最高のサービス収益に支えられた好調な第4四半期決算を受けて、年間を通じた上昇を続けている。しかし、株価を牽引する最大の要因は、強力なAppleシリコンと「Apple Intelligence」イニシアチブによって裏づけられたアップルの大きなAIに対する野心であり、投資家はこれが顕著なデバイスのアップグレードサイクルを引き起こすと考えている。

株価を押し上げる可能性のある要因

・AIにおけるリーダーシップ:アップルのプライバシー重視のオンデバイスAIとApple Intelligenceのより高度な機能は、ハードウェアの大幅なアップグレードとサービス収益の増加を促進する可能性がある。

・新製品サイクル:大幅に強化された(より安価で、M5チップ搭載の)Vision Pro 2や、2026年に待望される折りたたみ式iPhoneの成功した導入は、広大な新市場を開拓し、大規模な買い替えサイクルを促進する可能性がある。

・インド市場:インドは2026年までにアップルの第3の市場になると予測されており、2026会計年度には280億ドルの生産価値と強力なiPhone需要が見込まれ、将来の大きな成長を示している。

現在の財務見通し

ファンダメンタルズが堅調であれば確かに有益だ。AAPLに関する洞察については、AAPL株の売買を参照してほしい。以下にいくつかの重要な数字を示す。

・売上高成長率:直近12カ月で6.0%、過去3年平均で1.8%。

・キャッシュ創出:直近12カ月のフリーキャッシュフローマージンは約23.5%、営業利益率は31.9%。

・バリュエーション:アップル株はPER(株価収益率)40.4倍で取引されている

困難な時期に株価はどのように推移するのか?

アップルのリスクを考える際、大規模な売り越し時にどの程度の下落があったかを評価することが有益だ。ドットコムバブル時には80%以上下落し、世界金融危機では約61%の下落を経験した。2018年の調整とコロナ禍の売り越しでは、アップルはともに約30〜40%下落している。最近のインフレ急騰でさえ、約31%の影響を受けた。アップルのような強力な企業でも、市場が悪化すると急激な下落に直面する。

forbes.com 原文

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事