働き方

2025.11.16 11:00

「1コマ45分間」でタスクをこなす、集中力や生産性を高める科学的に裏づけられた方法

Shutterstock.com

Shutterstock.com

ある簡単なタスクを終わらせようと席に着いたのに、気がつけば何時間も経っていた、という経験はないだろうか。

コーヒーは冷め、疲れている。時間が経ったにもかかわらず、あまりタスクを達成した気がしない。多くの人がこうした感覚に日々対処している。だからこそ、簡単なようですべてを変えてしまう働き方を紹介したい。集中力を高めるために45分単位の時間枠をタスクに割り当てるという方法だ。これは自分のエネルギーを守り、物事を成し遂げ、残りの人生に余裕を持たせるための最も強力な方法の1つだ。

「1コマ45分間」の仕組み

私はスケジュールを管理するカレンダー上で、すべての会議やタスクに45分間の枠を割り当てている。そうすることで、次のことに取りかかる前にリラックスしたり、メールをチェックしたり、あるいは単にリセットしたりするための15分間の余裕を持つことができる。つまり、45分間集中して仕事をし、15分間リラックスして、その後にエクササイズや社交の時間を持つ。重要なのは45分の間、1つのタスクに完全にエネルギーと注意を向けることだ。気が散ることがないよう、メールもSNSもチェックしない。

この方法がかなりうまく機能するのには理由がある。単に自分に合っているということではなく、科学に裏づけられている。

私たちの脳は無限に集中できるようにはできていない。脳は自然のリズムに従っており、集中力がピークに達した後、エネルギーは低下する。これはウルトラディアンリズムと呼ばれるもので、集中力はおよそ90分ごとに上下する。

最初の45分間は創造力や注意力が最も高い状態だ。その後、エネルギーは低下する。それに逆らおうとすると、多くのものを生み出すどころか消耗するだけだ。だから疲れを感じるのだ。こうしたことから、45分間の割り当ては根拠がないものではない。あなたの脳の実際の働きに基づいている。

実践方法

何か意味のある仕事、その日、本当に重要な仕事を1つ選ぶ。45分間のタイマーをセットし、完全に集中する。シンプルな「Pomodoro Timer」「やSunsama」といったタイマー機能があるタスク管理アプリを使ってもいい。

重要なのは、タイマーが鳴るまでマルチタスクや注意を他に向ける、メールや電話のチェックを排除し、完全に現在に注意を向けることだ。

次ページ > 15分間は次の45分間の準備、心身の充電に充てる

翻訳=溝口慈子

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事