他人のスマートフォンをこっそり覗く行為は、刑法の不正アクセス法違反や民法の不法行為に該当する場合がある。それでも、どうしても気になって彼氏や夫のスマホをこっそりチェックする人がいる。ご想像のとおり、浮気を疑ってのことだ。それによる浮気発見率は意外に高く、成功者の満足度も高いことがわかった。
iPhoneの修理や買取に特化した情報サイト「iPhone大学」は、彼氏や夫のスマホをナイショでチェックしたことがある15〜49歳の女性300人を対象に調査を実施した。チェックした理由で突出して多かったのが「なんとなく不安になった」だった。次に「浮気の証拠を得たかった」、「過去に裏切られた経験がある」、「怪しいLINE通知を見たから」などと続く。

気になるのは、どうやってチェックしたかだ。圧倒的に多かったのが、寝ている間とお風呂に入っている間だ。トイレに入っているわずかな時間にチェックする猛者もいる。まさにスパイさながらだ。
そして、浮気の証拠を手に入れた成功の割合は、38.3パーセントと高い。グレーゾーンを含めると6割に迫る。「疑念が確信に変わった」、「証拠を保存して別れを決めた」、「浮気ではなかったけれど、ギャンブルが発覚した」などの意見が聞かれた。

スマホチェックを実行した後の心境を尋ねると、やってよかったとの答えが5割近かった。「白黒はっきりして安心できた」、「自分が主導権を握るようになった」、「証拠を見つけることができた」というのが、やってよかった人たちの意見だ。

後悔した人たちは、「うしろめたい気持ちになった」、「疑った自分が恥ずかしくなった」、「わかったことで深く傷ついた」と、浮気がわかっても、浮気の事実がなかったとしても、晴れ晴れとした気分になれない人もいる。「どちらとも言えない」人たちも、「なんとも言えない気持ちになる」、「ショックを受けたけど、夫を問い詰めることができなかった」とモヤモヤが残った。
スマホチェックは、一歩間違えれば犯罪という危ない行為だ。もし相手がシロだった場合は、反対にこちらが相手の信頼を裏切ることになり、破局を招きかねない。限りなくクロに近い相手に限り、その裏切りを立証する最後の手段として考えておくべきだろう。



