Mavka Capitalのマネージング・パートナー、ヴィタリー・ゴロンブはロイターに対し、テスラのイーロン・マスクCEOに対して承認された1兆ドル(約154兆1300億円)規模の契約と比べれば「はるかに妥当だ」と述べた。
179.47ドル。これは2021年11月、上場直後に記録したリビアンの過去最高値だ。同社の株価は2024年4月に8.26ドル(約1270円)まで下落し、ピークから95%の急落となった。
リビアンの株価は、販売不振や部品不足の影響で長期にわたり下落が続いており、生産拡大にもかかわらず同社はまだ黒字化していない。アマゾン、フォード、フォルクスワーゲンの支援を受ける同社は、2021年に米国史上最も潤沢な資金を得た自動車スタートアップとして1株78ドルで上場し、一時はテスラに次ぐ時価総額2位の自動車メーカーとなった。スカリンジは先月フォーブスに対して、最新製品である4万5000ドル(約694万円)の電動SUVによって再びテスラと競合できるようになり、イリノイ州の工場で年16万台超のR2を生産できる体制になるとの見通しを示した。
先週、テスラの株主はマスク向けの報酬契約を承認したが、その規模は最大で1兆ドル(約154兆円)近くに達する可能性がある。テスラの取締役会は、マスクを経営の舵取り役としてつなぎ留める上で不可欠だと主張し、マスクがいなければ同社は「多大な価値」を失うと論じた。一方で、カリフォルニア州職員退職年金基金など一部の株主は反対し、同基金の投資ディレクターであるドリュー・ハンブリーは、この契約は他の経営者向けの報酬プランと比べて「桁違いに大きい」と述べた。


