警鐘が鳴る8つの数字
1. CAPEレシオ
ノーベル経済学賞を受賞したロバート・シラーが考案したCAPEレシオは、株価を過去10年間のインフレ調整後利益で割ったものだ。米国記事執筆現在、この数字は約40であり、インターネットバブル期のピークである44には届かないものの、1995年以降の平均値である28を大きく上回っている。
2. インフレ調整後の金価格
インフレ調整後の金価格は2023年以降で2倍となり、史上初めて1オンスあたり4000ドルを突破した。投資家は実物資産に殺到しており、これは紙幣への信頼が薄れている兆候である可能性がある。一方で、市場はなお新高値を更新し続けている。
3. 名目GDP比の信用取引にかかるコスト
投資家が資産購入のために借り入れる資金のコストは、現在名目GDPの0.35%に達しており、少なくとも1995年以来で最高水準にある。スタック・ファイナンシャル・マネジメントのジム・スタックCEOは、「レバレッジ自体が弱気相場を引き起こすわけではないが、それを増幅させる効果はある」と述べている。
4. S&P暗号通貨指数
S&P暗号通貨指数は2023年以降で2倍以上に上昇し、再び過去最高水準に戻っている。かつては無視されていた暗号資産が、ETFを通じて金融市場の主流へと組み込まれた今、その価格変動はより広範な市場に影響を及ぼすようになっている。
5. 米所得比の住宅中央値価格
米国の住宅価格の中央値は現在、世帯所得の中央値の5倍を超えている。1990年代は4倍程度だった。供給不足も一因ではあるが、これは購入者が限界まで借り入れていることを示しており、住宅市場が現実との結びつきを失いつつあることを示唆している。
6. ハイイールド債のスプレッド
ICE BofA USハイ・イールド・コンストレインド・インデックスのスプレッドは、投資家がリスクの高い債券に対して異常に低いリスクプレミアムしか要求していないことを示している。ジャンク債が優良債のように取引されるとき、市場はデフォルトの可能性を過小評価していることが多い。
7. コーヒー価格
コーヒー先物価格は史上初めて1ポンドあたり4ドルに達した。干ばつ、トランプ政権の関税、そしてインフレが背景にある。こうした商品価格の急騰は、バブルがウォール街だけの現象ではないことを思い出させる。泡は台所でも生まれるのだ。
8. モーニングスター・ピッチブック・ユニコーン30指数
モーニングスター・ピッチブック・ユニコーン30指数は、オープンAI、スペースX、ストライプといった非公開ながら巨大な企業の時価総額を追跡する指数だ。同指数は2022年に50%下落した後、現在は再び過去最高値に戻っている。AIが公開市場を膨張させている一方で、そのほころびはまず非公開市場から始まる可能性がある。


