Forbes BrandVoice!! とは BrandVoiceは、企業や団体のコンテンツマーケティングを行うForbes JAPANの企画広告です。

2025.11.25 11:00

AI運用エンジンと運用基盤で金融市場を変革する FOLIOホールディングスが描く金融の未来

AIを活用した個人向け資産運用サービスや、SaaS型の金融機関向け運用基盤など、画期的なアイデアで資産運用のあり方を変える挑戦を続けてきた「FOLIOホールディングス」。同社代表取締役社長兼CEOの甲斐真一郎に、サービスの誕生秘話や描くビジョンについて話を聞いた。


金融ソリューションを提供するFOLIOホールディングスは、総取扱資産残高(※1)が2025年10月28日時点で6,000億円を突破したと発表した。10月7日の5,500億円到達からわずか14営業日で500億円増加し、ペースを加速している。そのけん引役は、同社傘下のFOLIOが提供するふたつのサービス。個人投資家向けサービスのAI投資「ROBOPRO(ロボプロ)」と金融機関向け運用基盤「4RAP(フォーラップ)」だ。

“セレンディピティ”によって生まれたふたつのサービス

ROBOPROは、20年の運用開始から25年9月末時点で、プラス140%以上の高いパフォーマンスを発揮している(※2)。その好成績の要因は、傘下のAlpacaTech(アルパカテック)と共同開発したAI予測エンジンにあると、甲斐真一郎(以下、甲斐)は言う。

「AIを活用して金融市場を先読みするうえで重要なのは、“どのデータを学習に使うか”、そして“そのデータをいかに最適なかたちに整えるか”という2点です。過去の指標を単純に追っても無意味です。そこで『ROBOPRO』では、先行性の高い40種類以上のマーケットデータを用い、約1,000種類の特徴量を組み合わせています。そのうえで、説明力の低いデータを自動的に除外し、予測に本当に必要な情報だけを抽出する仕組みを構築しています」

AIによる予測結果をもとに、「ROBOPRO」は毎月、8種類の資産クラスの保有比率をリバランスし、ポートフォリオのパフォーマンス最大化を図っている。予測精度の向上にあたっては、「シンプルな問題設定」を貫いているという。

「課題を複雑にしすぎると、予測精度が下がる傾向があります。私たちは、各資産のリターンを正確に数値予測するのではなく、“1カ月後のリターンの順位”を予測する手法を採っています。例えば、『今の相場では株よりも債券が優位』といった順位づけを問題設定にしているのです。こうした設計思想こそが、どんな市場環境下でも高いパフォーマンスを発揮できるAI予測エンジンの要だと考えています」

一方の4RAPは、21年にローンチした金融機関向けに提供するSaaS型の投資一任プラットフォーム。すなわち、金融機関がロボアドバイザーやファンドラップを運用するための基盤だ。

「通常、運用基盤は個社ごとに開発されるため、導入や維持に多額の費用がかかることが課題でした。4RAPはその基盤をクラウド上に構築し、共通利用できる画期的なシステムで、金融機関が安価かつ柔軟に金融サービスを導入できます。この仕組みは、資産運用の世界を変えていく価値になると確信しています」

4RAPはSBI証券をはじめ、愛媛銀行や岡三証券、今年6月には足利銀行にも導入されており、すでに開発段階に入っている会社も複数社あるという。今後も全国の金融機関への提供が広がっていく見通しだ。

甲斐に言わせれば、これらふたつのサービスが生まれたのは「セレンディピティ(予期せぬ出会い)」だった。

FOLIOは15年12月に創業。当初は「テーマ投資」サービスの開発を進め、大手企業との提携も視野に入れるなど、本格的な事業展開への準備が着々と進んでいた。

しかし、事業環境の変化によって方向転換を迫られ、テーマ投資から「少額投資」へとかじを切ることになる。少額投資市場は拡大傾向にあったが、売り上げ面では思うような成果が上がらず、構築したシステムが生かされない可能性も浮上した。社内には重い空気が流れ、チームの士気も低下していった。それでも甲斐は諦めなかった。社員一人ひとりと1on1ミーティングを重ね、次の一手を模索した。そんなある日、エンジニアのひとりがこう口にした。

「今回開発した運用基盤はクラウド上に基盤だけが独立した形で構築されています。API連携を使えば、ほかの金融機関でも利用できるはずです」

この一言が、きっかけとなり、少額投資用に開発を続けてきた基盤を素地として4RAPが誕生した。甲斐はすぐに営業に動き、全国の金融機関を回った。そして21年、ついにSBI証券への導入が決まった。

ちょうど同じ時期、甲斐はバークレイズ証券時代を共に過ごした四元盛文に会った。彼もAIソリューションの提供を行うAlpacaTechを立ち上げており、金融機関向けのAIソリューションの提供をしていた。その四元からこんな提案を受けた。

「AI予測エンジンを使ったロボアドバイザーで、新たな価値を創出できないか」

AlpacaTechはAI技術に加えて、データ解析にも定評があった。予測エンジンの概要を聞くと、甲斐はすぐに共感し、両者による共同開発が始まった。

そうして試行錯誤を経てローンチされたROBOPROは、高いパフォーマンスを実現。23年にはそのAI運用エンジンを活用した「ROBOPROファンド」も運用会社との協働で生まれた。

金融機関を通じて販売することによって、NISAや法人に対応することが狙いで、こちらも好調だという。同年、両者は提携をいっそう深化させるために、AlpacaTechがFOLIOホールディングスの連結子会社になった。

あらゆる家計金融資産に価値をつくり出す

確かにこれらふたつの出来事はセレンディピティだったかもしれない。しかし、それを呼び込んだのは甲斐の行動力だ。

「運もありますが、出会いを増やすなど、自分から動いた結果です。社員全員と1on1をし、四元さんに会いに行く。自分が動くことで出会いがあり、そこに、何かしらのシーズ(種)が埋まっているのです」

金融には高度な知識と論理的思考が求められるが、甲斐はあえて精神論を語る。

「成果が生まれるかどうかは、"試行回数の多寡"が重要な変数だと思っています。極端な例ですが、試行を無限に繰り返せば、ほぼ必ず自分の思っている結果にたどり着くはずなんです。なので、どこまで試行回数を無限に近づけられるかが重要。そこに必要なのは、泥くさい言葉ですが『気合』と『根性』です。会社はお金がなくなれば終わりなのでそれを絶やさない努力が必要ですが、こと起業家個人に目を向けると、そのふたつが絶対不可欠な要素だと考えています。」

そうして新たな出発の機会をとらえることができたFOLIOホールディングスは順調に成長を続けている。総取扱資産残高がますます増加するなか、同社が目指すのは、日本に資産運用を根付かせることだ。

「私たちは、金融市場に革命を起こしたいのです。政府が目標に掲げる資産運用立国は、少子高齢化が進むなか、絶対に成し遂げなければならない国家事業のひとつ。金融教育の義務化も含め、資産運用を根付かせることは、大きな課題です。私たちは基盤とプロダクトの双方からそれを盛り上げていきたいと思っています」

その実現に向けて甲斐が志すのは、家計金融資産に幅広い価値をもたらすことだ。

「日本の家計金融資産における私たちのカバレッジ率は、0.1%もありません。それをどこまで引き上げるかが課題です。ただし私たちの見ている領域は現金の運用だけでなくて、保険や年金など、お金がかかわるすべての領域にポテンシャルがあります。ひとつひとつのニーズを深掘りして課題を解決することで、家計金融資産全般に広がるような価値をつくり続けていきたいです」

※1「総取扱資産残高」とは、「FOLIOが直接お客さまに提供する投資一任運用サービスの運用資産」、「銀行・証券会社等の金融機関における、4RAPを活用した投資一任運用サービスの預り資産」、「FOLIOが投資助言業者として関与する金融商品の資産」の合計金額を指します。

※2 ROBOPRO運用実績についてサービス開始当初(2020年1月15日)から2025年9月まで、ROBOPROサービスに投資していた場合のパフォーマンスです。運用手数料を年率1.1%(税込)徴収し、リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。分配金は投資の拠出金銭に自動的に組み入れ、リバランスにより再投資したと仮定して計算しています。分配金やリバランス時の譲渡益に係る税金は考慮していません。小数第3位以下を切り捨てて表示しています。将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。

【金融商品取引法等に係る表示】
商号等:株式会社FOLIO 金融商品取引業者登録番号:関東財務局長(金商)第2983号加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会<手数料等及びリスク情報について>FOLIOの証券総合口座の口座開設料・管理料は無料です。FOLIOで取り扱っている商品等へのご投資には、商品毎に所定の手数料や必要経費等をご負担いただく場合があります。また、金融商品の取り引きにおいては、株価、為替、金利、その他の指標の変動等により損失が生じ、投資元本を割り込む恐れがあります。ご契約の際は契約締結前交付書面等の内容を十分にご確認ください。手数料等及びリスクの詳細はこちら

FOLIOホールディングス
https://folio-hd.com/


かい・しんいちろう◎FOLIOホールディングス代表取締役社長兼CEO、FOLIO Founder兼取締役、AlpacaTech取締役。2006年、京都大学法学部を卒業後、ゴールドマン・サックス証券に入社し、日本国債・金利デリバティブトレーディングに従事。10年、バークレイズ証券に転籍し、アルゴリズム・金利オプショント レーディングの責任者を兼任する。15年、FOLIOを創業。19年、FOLIOホールディングスを設立し代表取締役社長兼CEOに就任。

promoted by FOLIOホールディングス | text by Fumihiko Ohashi | photograph by Takao Ota | edited by Akio Takashiro