キャリア

2025.11.13 10:30

年収1500万円超を実現する5つの「AI関連職スキル」、それを学べるオンライン講座

Shutterstock.com

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ChatGPTを触ってみることは誰にでもできる。しかし、実務にAIを適用するのに必要なスキル、すなわちリーダーシップ、創造性、批判的・分析的思考力、ビジネス感覚などを持っている人は少ない。

こうした「実践的AIリテラシー」を持つ人材が不足するなか、企業は今、AI関連職の採用に苦戦している。

スキルソフトが発表した2025年版の『Global Skills Intelligence Survey』によると、「人事や人材開発の専門家のうち、自社の従業員が今後12~24カ月の間にビジネス目標を達成できると完全に確信しているのはわずか10%」であり、「回答者の約28%が、スキルギャップが新しい市場や機会の追求を妨げている」と答えている。

つまり、ここにこそチャンスがあるということだ。

経営管理、マネジメント、マーケティング、営業など、あなたがどんな分野にいようとも、本稿で紹介するスキルを身につけることで、次の高収入キャリアへの扉を開くことができる。

以下では、2026年のAI関連職に求められる5つのスキルと、それらを短期間で習得できる講座や資格を紹介する。また、それらのスキルを履歴書に記載する際に、どのように書くべきかを示す例文も付けている。

AI関連職とは何か? そしてその給与は?

まず「AI関連職」とは何を指すのかを定義しておこう。それは、あなたが思うような、機械学習エンジニアやAIエンジニアといった肩書だけを示すものではない。データサイエンティストである必要もない。

AI関連職とは、AIによって能力が拡張、強化されうるあらゆる職種のことだ。そして今や、ほとんどすべての職業がその対象となっている。実際、IBMの幹部であるジャスティナ・ニクソン・サンティルは、今年初めに「すべての職業が何らかの形でAIの影響を受けている」と述べている。

つまり、もしあなたが今AIを使わずに仕事をしているなら、警告しておきたい。あなたはリスクにさらされている。AIに適応できなかった従業員を大量に解雇したアクセンチュアの例を見れば、そのリスクは想像に難くない。あなたの職務は近い将来、全体または一部が自動化されるだろう。

したがって、本稿で紹介するAIスキルを学ぶことが、キャリアを守る手段となる。

AI関連職は、非常に高い収入の可能性を持つ。求人サイトのIndeedによるレポート、およびAWSが2024年に実施した調査によれば、生成AIに関連するスキルは給与を最大47%引き上げるポテンシャルを持つという。AWSの調査では、企業がAIスキルを持つ人材に対して支払う給与プレミアムの割合を次のように示している。

・営業、マーケティング:43%の給与プレミアム
・金融:同42%
・経営管理:同41%
・法務、規制、コンプライアンス:同37%
・人事:同35%

たとえば、AIスキルを身につけることでどのような投資対効果が得られるかを、マーケティング職を例に考えてみよう。

米国でプロダクト・マーケティング・マネージャーとして働く場合、平均年収は14万3233ドル(約2209万円)である。ここに43%の給与プレミアムを加えると、最大で20万4823ドル(約3159万円)に達し、極めて競争力のある給与水準となる。

また、下限側の例としてAWSが挙げた人事職の例も見てみよう。HRビジネスパートナーの平均年収は9万5621ドル(約1475万円)であり、そこに35%のプレミアムを加えると12万9088ドル(約1991万円)となる。

こうした年収アップのポテンシャルを手に入れるためには、以下のようなスキルを習得する必要がある。

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翻訳=江津拓哉

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