1. ワークフロー再設計スキル
数カ月前に行ったインタビューの中で、アサナのダン・ロジャースCEOは次のように語った。「企業がAIを効果的に導入するには、既存のワークフローや業務プロセスを完全に再構築しなければならない」
さもなければ、それは「傷口に絆創膏を貼るだけ」であり、根本的な問題、つまり非効率で設計の悪いワークフローの改善にはならないからだ。
既存の業務プロセスをAIで根本的に見直し、再構築できる専門人材の需要は今後ますます高まるだろう。
このAIスキルを学べる講座
・アサナ『Workflow Specialist Certificate』(米国記事執筆時点では無料)
・APMGインターナショナル『Artificial Intelligence Practitioner Certification(AIP)』
履歴書に記載する例文
「社内プロジェクトの承認プロセスにおける新しいワークフローを設計・実装し、プロジェクトの遅延を30%削減した」
2. プロンプトエンジニアリング・スキル
AIに「何を、どう尋ねるか」を理解し、最適な出力を得るためのスキルは、2026年以降において重要なスキルとなる。
プロンプトが賢ければ出力も賢くなり、あなた自身の業務効率や、AIエージェントのパフォーマンスが飛躍的に向上する。
このAIスキルを学べる講座
・Microsoft Learn『Understanding Prompt Engineering Fundamentals』
・コーセラ、ヴァンダービルト大学『リーダーのためのジェネレーティブAI』
履歴書に記載する例文
「ChatGPTやCopilotなどの生成AIツール向けに、高精度のプロンプトを設計し、レポートの作成時間を3時間から25分に短縮した」
3. 倫理的AI(エシカルAI)スキル
誤情報、バイアス、AIの幻覚(ハルシネーション)などを防ぎつつ、ビジネスの文脈でAIを活用できる専門家は、今後強く求められる。
たとえば、デロイトがオーストラリア政府に提出した報告書は、AI生成に大きく依存していたために多数の誤りがあり、最終的に24万ドル(約3700万円)を返金する結果となった。
アサナのAI製品戦略責任者を務めるヴィクトリア・チンが言うように、「ヒューマン・イン・ザ・ループ(AI出力を人が検証するプロセス)」が不可欠であり、倫理と品質を担保する役割が重要になる。
このAIスキルを学べる講座
・Google Skills『責任あるAI』
・Kaggle『Intro to AI Ethics』
履歴書に記載する例文
「Googleが提供する倫理的AIに関する講座を修了し、7名のチームに倫理的AIのベストプラクティスを指導した。その結果、エラー発生率を45%削減した」


