OpenAIは損失を積み上げる新たな無謀な方法を嬉々として展開している。約5000億ドルの企業価値を持つこのAI巨人は、先に年間経常収益（ARR）が200億ドルに達すると予測した。これは前四半期に120億ドル以上の損失を出したことを考えると、あまり良い話ではない。
9月30日、OpenAIはAppleのiOSプラットフォーム向けにSora動画作成アプリをリリースし、招待制にもかかわらず1週間で100万ダウンロードという驚異的な数字を記録した。これにより、称賛の報道が殺到し、奇想天外なRingセキュリティ動画や、過剰におならをする有名人（故人のみ）、そして本当に不気味なホームショッピングネットワーク広告の大量生産が始まった。AppFiguresによると、ハロウィーンまでにアプリのダウンロード数は400万回に達し、毎日数百万本の10秒間のAI生成動画を生み出していた。
では、この愚かな動画の大量放出にOpenAIはいくらのお金を投入しているのだろうか？ フォーブスの試算と専門家によると、年間50億ドル（約7710億円）以上、つまり1日約1500万ドル（約23億1000万円）だ。OpenAIのSora責任者であるビル・ピーブルズが10月30日に「現在の経済性は完全に持続不可能だ」と述べたのは、まさに的を射ていた。
これらの数字には説明が必要であり、いくつかの注意点がある。OpenAIはSoraの具体的な使用データの共有とフォーブスの試算へのコメントを拒否した。つまり、フォーブスの計算はGPU価格、推論効率、ユーザー数、1日あたりに投稿される動画数など、いくつかの変動要素に基づく推定に依存している。
それでも、これらのコストの概要を把握することは可能だ。Sora 2のような動画モデルは、GPT-5のようなテキストモデルよりもはるかに高価だ。これは、取り込んで出力するデータがより複雑だからだ。
OpenAIのモデルに直接大量にアクセスしようとするユーザー（APIまたはアプリケーションプログラミングインターフェイス経由）の場合、GPT-5は約75万語で10ドル程度かかる。Sora 2はより複雑で、4次元データ（3つの空間次元と時間）を処理し、1秒あたり数十フレームにわたって動作が意味をなすようにする必要がある。
